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3D対応テレビに対応する3Dメガネって、
パッシブ型とアクティブ型の2種類有ります。
この2つ、全然が値段も違うけど、中身も別物。
対応するメガネを間違えると、立体映像にならないから気をつけて。
3Dって言っても、その方法は色々有るのです。
同じ3D対応テレビでも、パッシブ方式とアクティブ方式では、
見え方も異なりますので。
今回は、3Dの仕組み、見え方の違い、3Dメガネの互換性について。
3D映像の仕組み
3Dメガネの種類の前に、3Dに見える仕組み。
平面の映像を、どうやって立体的に見せているのか?
左目と右目で別々の映像を見せる事により、
脳みそを錯覚させ、立体的に見えている状態を造り上げているのです
よって、左目だけで見ても3D映像にはならないし、
両方の目に別々の映像を見せる事ができれば、メガネで有る必要も無い。
左目と右目で別々の映像を用意できれば、立体的に見せる事が可能。
それをメガネを使って、なんとか左右の目に別々の映像を見せているわけです。
3Dメガネの種類
アナグリフ方式(赤青メガネ)
元祖3Dメガネといえば、赤と青のメガネのアナグリフ方式。
赤と青のフィルターで、左右で見える映像を変えて立体的に見せる方法。
赤いフィルムと青いフィルムが有れば、3Dメガネは作れてしまうので、
アナグリフ方式なら、安価に3D体験ができます。
一応カラー表現も可能なようですが、
左右の映像を色で制限しているので、色の表現が難しい。
というわけで、現在のテレビでは、この方法は使われてません。
赤い下敷きを使って、テスト勉強していた頃が懐かしい。
アクティブシャッター方式(フレームシーケンシャル方式)
アクティブ型と言われる、アクティブシャッター方式。
フレームシーケンシャル方式、液晶シャッター方式も、呼び名違えど同じ。
「アクティブシャッター方式=フレームシーケンシャル方式=液晶シャッター方式」
SONY 3Dメガネ(アクティブシャッター方式) TDG-BT500A
アクティブシャッター方式は、
左右のレンズが高速で開閉する事により、左右に異なる映像を見せる方法です。
左目の映像を表示している時、右目のシャッターを閉じる。
右目の映像を表示している時は、左目のシャッターを閉じる。
左右のレンズで交互に映している。
超高速なんで、見ている人は分からない速さです。
テレビと同期して3Dメガネ側で、シャッター切替の仕組みが必要なので、
基本的には、そのテレビ専用の3Dメガネが必要。
3Dメガネとテレビを同期して開閉する必要がある為、
メガネ自体の値段も高くなるし、メガネ側にバッテリーも必要。
3Dメガネ自体も必然と重くなる。
左右片方ずつ映るので、目に見える画面が暗く感じ、左右の視野角も狭い。
また、交互シャッターの都合、若干チラついて見える。
アクティブシャッター方式のメリット・デメリット
- 1920×1080で3D表示が可能 ※パッシブ方式は1920×540
- 常に片方のレンズは塞がれている為、暗く感じる
- 3Dメガネが高価
- 3Dメガネが重い
- 3Dメガネの充電も必要
アクティブシャッター方式の3Dメガネは、
メーカー正規品で無ければ見れない・・・と思っていましたが、
そういった訳でもないようデス。
ルートアール Bluetooth互換 アクティブシャッター方式 3Dメガネ ボタン電池 RV-3DGBT2B
レビューを見る限り、
ソニーや、パナソニックのアクティブ方式3Dテレビで、視れてるみたい。
私自身、比較したわけでも有りませんので、ご利用の際は自己責任で。
パッシブ方式(円偏光フィルター方式)
最近の3Dテレビで良く見かけるようになった、パッシブ方式。
「偏光板方式=偏光フィルター方式=パッシブ方式」
私の家のテレビも買い換えたところ、パッシブ方式になってました。
家庭用の偏光方式(パッシブ方式)は、円偏光方式になるようですね。(謎)
パッシブ方式とは、
走査線1ライン毎に、右目用・左目用の映像を交互に映し出し、
3Dメガネ側で、左右それぞれの映像をフィルター分離するって感じ。
赤青メガネと仕組みは似てる。
アクティブ方式のように、メガネ側でシャッターする必要も無く、
テレビと同期する必要もなく、バッテリーも必要も無いので、
パッシブ方式は、非常に軽量で安価です。
パッシブ方式のデメリットは、
1画面に左目用・右目用の映像が同時に映し出されている為、
フルHDの映像でも、解像度が半分になってしまう事。
パッシブ方式のメリット・デメリット
- 解像度が半減する
- 3Dメガネが非常に安価
- 3Dメガネが非常に軽い
- テレビ価格もアクティブ方式に比べ安価
解像度半減って言っても、私には全然わかりません。全然綺麗です。
そんな事よりも安いから嬉しい。
パッシブ型のメガネってアクティブ型に比べると、本当に安いです。
家族分のメガネを揃えられます。
家族全員で3D映画を楽しめるっていうのは、本当に有り難い。
一緒に感動できます。パッシブ万歳です。
3Dメガネの互換性:メーカーによる違い
家庭用テレビのパッシブ型は、円偏光方式とどれも一緒。
だったら他社メーカーの3Dメガネでもイケるんじゃないか?
というわけで、試してみました。
左がパナソニックの3Dメガネ、右がソニーの3Dメガネです。
実験した、我が家のテレビはソニーのBRAVIA X8500Bシリーズ。
対応のソニーパッシブ型のメガネは安いですが・・・
Panasonicの偏光フィルム方式(パッシブ方式)3Dメガネは、更に安かった。
2個セットで1500円前後です。
パナソニック 偏光フィルム方式 3Dグラス 2個入り TY-EP3D20W
実際、3D映像の見比べをしてみましたが、違いは全然分かりませんでした。
強いて言う違いといえば、3Dメガネの重さ。
フレームが無い分、ソニー製の方が軽い・・・。
一方、アクティブシャッター方式は、
他社メーカーの3Dメガネは使うことが出来ません。
アクティブシャッター方式は、
映像の動きと、メガネの動きを連動させる必要があるわけで、
各メーカーで規格も異なるので、そもそも連携ができないのです。
映画館の3Dメガネの違い
3Dメガネを購入で、真っ先に浮かぶのが、
映画館で持ち帰れる100円のメガネ。
映画館で持ち帰れるメガネは「ReaID」「MasterImage 3D」といった、
円偏光フィルター方式のメガネなので、
自宅の3Dテレビが、円偏光フィルター方式なら使える可能性が有ります。
イオンシネマ、コロナシネマワールド、
ユナイテッド・シネマ、TOHOシネマズ・・・
いずれも100円で買えるようになってます。
ただ、映画館の3Dの規格は多々有り、
映画館により採用している3Dシステムも異なります。
上述したように、アクティブシャッター方式のメガネは互換性が無く、
偏光式以外のメガネは、メガネ自体も高価なので、
映画館ではレンタルのみ、返却も必須となっています。
- RealD(リアルディー):円偏光方式
- MasterImage 3D(マスターイメージ3D):円偏光方式
- Technicolor 3D(テクニカラー3D):円偏光方式
- Sony Digital Cinema 3D(ソニーデジタルシネマ3D):円偏光方式
- XpanD(エクスパンド):アクティブシャッター方式
- IMAX3D(アイマックス3D):直線偏光フィルター方式、アクティブシャッター方式
- Dolby 3D(ドルビー3D):干渉フィルター方式(波長分光フィルター方式)
- NESTRI 3D CINEMA SYSTEM(ネストリ3Dシネマシステム):アクティブシャッター方式
例えば、TOHOシネマズには、IMAX 3Dが有りますが、
通常の3Dメガネ(ReaID)では、IMAX 3Dで使えませんし、
「IMAXデジタル」と「IMAXレーザー」で、使える3Dメガネも異なります。
※IMAX3D作品をご鑑賞の際には、IMAX専用の3Dメガネが必要です。
※IMAXレーザー専用3Dメガネは、IMAXレーザー以外の上映スクリーンではご利用いただけません。
※IMAX/IMAXレーザー専用3Dメガネは、IMAX導入劇場でのみ販売しております。
私は不安なので・・・映画館のメガネは毎回100円払って買ってます。
3Dメガネは6歳以上推奨
子供用の3Dメガネは有りませんが、その理由について。
3Dメガネは子供へ悪影響が有る・・・可能性。
平衡感覚が無くなるとか、斜視になるとか、なんか怖い話です。
3D映像ってのは、上記で説明したように、
左右の目の認識のズレにより、2Dの映像を無理やり3Dにしている。
平面の映像を脳をだまし、立体的に見せている。脳みそが錯覚している・・・
それって大丈夫?ということ。
大人でも3D映画で酔ったりして苦手な人は多いし、
私自身も3D映像を見た後は疲労感を感じますからね。
ソニーの公式ページにも、6歳以上推奨と明記されております。
※ 3D映像の視聴年齢は、およそ6歳以上を目安にしてください。6歳未満の子どもは、立体視機能が十分に発達しておらず、両目の間隔が大人に比べて狭いため、立体感を強く感じて疲れやすくなります。視聴時間など大人が注意して、30分から1時間ごとに休憩させましょう
立体視機能が十分に発達しておらず・・・なんか怖い表現です。
同様に3D立体視のVRゴーグルも、13歳以上の制限がありますからね。
Oculus Quest 2も、素晴らしい端末だけど、小学生までは完全に駄目なのよ。
あまり気にしすぎる必要は無いかと思いますが、
小さい子供が居る家庭は、3D映像やVRは辞めといた方が無難です。
素晴らしいので、つい見せたくなりますが、心を鬼にして・・・
親が3Dに感動しまくってるのに、一緒に見れないのは悲しいね。
特にVRは、成人向けデバイスであり、アダルト目的で使うというのが健全な気もしてます。
→アダルトVRおすすめVRゴーグル。Meta Quest 3、Quest 2、PICO 4、PSVR2を徹底比較。FANZA VRに必要なもの。
3Dメガネの違いまとめ
4Kから8Kへの高画質化で、既に3Dテレビも廃れていますが、
個人的には、3Dの映像って凄い綺麗で好きなのです。
旧型テレビを手放せない理由ここに有り。
アナ雪の3D、ラプンツェルの3D・・・
ディズニーの3D映像は、ホント美しいので試して欲しい。
3Dブルーレイも「宅配レンタル」で格安に借り放題できます。
作品により3Dの仕上がり具合も異なるので、
購入する前にもレンタルで試すのが間違い無いのです。
動画配信サービスには、3D作品の配信は有りませんからね。
時代の流れから考えても、今後も3Dは配信されないでしょう。
→動画配信サービスのメリット・デメリット。VODと宅配レンタルとの違い。
3DはVRゴーグルで体験できるから、
VRで3D立体視を見るようになるのかな?
3D映画を、VRコンテンツとして配信して欲しい。
VR動画のサービスとなると、まだまだアダルトばかりなのですよね。
詳しい説明で分りやすかった❗子供にもムリなのも知れて助かります❗
ありがとうございます!
複数方式あるから普及しないのです、パッシブ方式だけにすべきでした。パナはロンドンオリンピックで3D方式の放送があるようなCMを流していて実際は全然ありませんでした。今もです。戦略を失敗したと言っていいでしょう。
わかりやすくて助かりましたありがとうございます。