Amazonの「Fire TV Stick」とGoogleの「Chromecast」。
2020年末には、Chromecastの上位モデル「Chromecast with Google TV」が登場。
単体動作するようになったわけで、今までのChromecastとは別物。
Amazon Fire TVは、ちょっとヤベーんじゃないの?ってわけで、
同じく上位モデルの「Amazon Fire TV Stick 4K」と比較したいと思います。
新型Chromecast・・・良いですよ。
もくじ
基本スペック&価格の違い
Amazon Fire TVシリーズには、
スマートスピーカー内蔵のFire TV Cubeもありますけど、
Cubeは値段が高く、ちょっと用途が違うので・・・今回は割愛。
動画視聴目的なら、Fire TV Stick 4Kが最適だとも思ってます。
→Amazon Fire TV Cubeのメリット・デメリット。Amazon Fire TV Stick 4Kとの違い。
販売中の端末
- Amazon:Fire TV Stick(HD)
- Amazon:Fire TV Stick 4K(4K)
- Amazon:Fire TV Cube(4K&スマートスピーカー)
- Google:Chromecast(HD)
- Google:Chromecast with Google TV(4K&リモコン付き)
下位モデル(HDモデル)の比較
今回比較したいのは、上位モデルなのですが、
両社HDモデルという、下位モデルも併売してますので。
軽くスペック比較しておく。
HDモデルで購入するなら4,980円の「Amazon Fire TV Stick」です。
→新型Amazon Fire TV Stick(第3世代)と4KモデルとFire TV Cubeの違い。歴代Fire TVシリーズのスペック比較。
5,072円のChromecast(第3世代)は、リモコンも付いて無いし、
同じフルHD(1080p/60ftp)対応ですが、ChromecastはHDRにも未対応、
2年前のモデルだし、スペックも使い勝手も微妙です。
Fire TV Stick (第3世代) |
Chromecast (第3世代) |
|
---|---|---|
発売年 | 2020年9月30日 | 2018年10月10日 |
価格 | 4,980円 | 5,072円 |
本体サイズ | 85.9 × 30 ×13 mm ※スティック型 |
51.9 x 51.9x 13.8mm ※円形型 |
重量 | 32.0g | 40g |
CPU | クアッドコア1.7 GHz | 不明 |
メモリ | 1GB | 不明 |
ストレージ | 8GB | 不明 |
リモコン | Alexa対応音声認識リモコン | – |
リモコン | Alexa対応音声認識リモコン | – |
オーディオ | Dolby Atmos | 不明 |
解像度 | フルHD(1080p, 60fps) HDR(HDR10、HDR10+) HLG |
フルHD(1080p, 60fps) |
Wi-Fi | 802.11 a/b/g/n/ac | 802.11b/g/n/ac |
Bluetooth | Bluetooth 5.0 | 不明 |
入出力端子 | HDMI Micro USB(電源用) |
上位モデル(4Kモデル)の比較
続いて、今回本題の上位モデルの比較。
Fire TV Stick 4KとChromecast with Google TV。
いずれも4K HDR対応で、Amazonは6,980円、Googleは7,600円。
約600円ほど、Amazonが安いのだけども、できる事は結構違います。
Fire TV Stick 4K | Chromecast with Google TV | |
---|---|---|
発売年 | 2018年12月12日 | 2020年11月25日 |
価格 | 6,980円 | 7,600円 |
本体サイズ | 99× 30 ×14 mm ※スティック型 |
162 x 61 x 12.5mm ※円形型 |
重量 | 53.6g | 55g |
CPU | クアッドコア1.7 GHz | クアッドコア1.8 GHz |
メモリ | 不明 | 不明 |
ストレージ | 8GB | 8GB |
リモコン | Alexa対応音声認識リモコン | Googleアシスタント対応音声リモコン |
OS | Fire TV OS | Android TV OS |
オーディオ | Dolby Atmos | |
解像度 | 4K Ultra HD (最大2160p, 60fps) HDR10、HDR10+、 Dolby Vision、HLG |
4K Ultra HD (最大2160p, 60fps) HDR10、HDR10+、 Dolby Vision |
Wi-Fi | 802.11ac(2.4GHz/5GHz) | |
Bluetooth | Bluetooth 4.2 /5.0 | Bluetooth 4.2 ? |
入出力端子 | HDMI Micro USB(電源用) |
HDMI USB Type-C(電源用) |
Chromecast with Google TVでも音声リモコンが付き、OS内蔵へ。
単純にスペックだけで比較すると大差無く、
ようやくFire TV と同じ事ができるようになった・・・と思いましたが違います。
「Fire OS」と「Android TV OS」とOSが違うわけで、
使えるアプリも「Fireアプリ」と「Andoroidアプリ」くらいの違いが有るのさ。
この違いはスンゲーデカイです。
対応アプリ数の違い
動画配信サービス系のアプリは、両社ともに大差なく、
動画を観る事においては、どちらかだと不便ということは無いと感じました。
→動画配信サービスの特徴と比較まとめ。オススメの見放題VODと選び方。
AmazonでもYoutubeアプリが使えるようになったし、
ChromecastでもAmazonPrime VideoやTwitchアプリに対応しています。
・・・で、違うのは動画以外のアプリ。
Android TV OSの方が、色々と使えるアプリが多いです。
例えば、ゲーム系アプリ。単純にゲームアプリが多いってのも有るけど、
Chromecast with Google TVは、Steam LinkやGeForce Nowにも対応しています。
Xboxコントローラーにも対応しているし、
あの小さい端末だけで、ハイスペックゲームができてしまうの。
GeForce Nowなら、自宅にPCも不要。
Wifi環境だけで、フォートナイトもサクサクに楽しめますからね。
未だにApple TVは未対応だし、EpicもAppleと揉めてるし。
※参考→GeForce NOWレビュー。Steam Linkと比べたメリット・デメリット。 | ツカツカCAMP
Fireアプリって、Androidアプリに比べると微妙ですよね。
今でこそ、Fire TVでYoutubeアプリが登場しましたが、
Google端末やGoogleアプリに制限があるのは事実。
ブラウザアプリだってSilkにFirefoxだし、Youtube Musicアプリも無い。
Chromecastは未だにAmazonで購入できないからね。
Fireタブレットと、Androidスマホ&タブレットだったら、
Androidの方を選ぶよね?
AndroidベースなのにAmazonの制限が有るわけで、
私はFireタブレットも苦手なのです。
→Amazon Fire HDレビュー。iPad、Androidタブレットと比較したデメリット。
アダルト規制の違い
動画サービスへの対応は大差無いと言いましたが、
アダルト視聴という点では、Fire TVの方が優れています。
Google Play Storeは、アダルトコンテンツに規制が有るので、
Android TVアプリからは、直接アダルト作品の視聴ができないのさ。
これはApple TVも同じ、AppleのAppStoreもアダルト規制が有るからね。
U-NEXT(H-NEXT)、DMM(FANZA)、楽天TV(AV見放題)・・・と、
わざわざ、スマホからキャストやAirPlayする必要が有るのです。
一方、Fire TVアプリには、アダルト規制が無いので、
Fire TVのリモコンだけでアダルトコンテンツが表示できるのです。
別にアダルト見ないしって思ってましたけど、見れるなら仕方ない。
動画配信サービスには、アダルト見放題まで含まれてるサービスも多いですから。
→アダルト動画の見放題サービスを比較。成人男性にオススメのVODランキング。
まぁ、見れるなら見れた方が・・・良いよね。
キャスト&ミラーリングの違い
これは従来のChromecastから有るメリットですが、
Chromecastは、Androidスマホからミラーリング可能です。
スマホの画面を丸っと映し出せるわけ。
Androidスマホ以外でも、Googleアプリは、
キャスト機能で、Chromecastに画面を転送する事ができる。
例えば、Chromeブラウザからキャスト可能。
WindowsやMacのPCでもChromeブラウザ経由で、Chromecastへキャストできます。
Androidは、スマホOSシェアNo.1であり、
Chromeブラウザも、WEBブラウザシェアNo.1。
Google嫌いでも無い限り、どちらかは使ってるハズ。
WEB画面をミラーリングして、家族で共有したり、
Chrome上で再生する動画や音楽もキャストできるわけです。
iPhoneやiPadの「Googleフォト」アプリからも、
Chromecastへキャストできます。
大画面ディスプレイにスマホの写真が表示できるのです。
Googleフォトにアップロードしている必要も有りません。
iPhone内の写真や動画も、Googleフォト経由でミラーリングできるのです。
Apple TVのAirPlayと似たような事ができるわけで、
いや、マジでApple TV要らんかも・・・って思った瞬間でした。
Fire TVでも、ミラーリングアプリはありますが・・・
まぁ、非公式アプリなんで、挙動はイマイチで不具合も多い。
アプリ課金してまで使うなら、
私は快適に使えるChromecastを買いますね。
音声リモコンの違い
同じ音声リモコンですが、Chromecastリモコンの方が質感が良いです。
Fire TVはボタンがゴムだし、ボタンの押し心地もChromecastの方が良い。
電池の開け締めも、Chromecastリモコンの方がラク。
Fire TVは、プラスチック素材も柔らかく、いつも電池交換に苦戦する。
そんなに電池交換するのか?というよりも、
Fire TVリモコンって不具合が多いので、私は電池の抜き差しをよくやる。
まぁ、Chromecastリモコンの耐久性は、まだ分かりせんけども。
あと、いずれも電源ボタンは有るのですが、
Chromecastリモコンは、電源ボタンを押すだけで電源が切れます。これ凄い。
Fire TVリモコンは、電源ボタンで本体の電源オフができません。
ホームボタン長押し→スリープを選択して出力オフになります。
Fire TVは、20分操作しなければスリープになるけども、
電源切れないと、ディスプレイに映像出力され続けるのが困るのです。
起動&動作スピードの違い
発売時期もChromecastの方が新しいし、スペック的にも上な気はしますけど、
動作スピードという点は、気にする部分じゃないですね。
Chromecast with Googleの方が、若干早いかな・・・程度。
まぁ、正直言うほどの違いでは無いです。
ただ、Amazon Fire TV 4Kよりも、Chromecast with Google TVよりも、
Amazon Fire TV Cubeの方がサクサク。これは体感的にも違いを感じます。
スペックもだいぶ上であり、値段もだいぶ上ですからね。
→Amazon Fire TV Cubeのメリット・デメリット。Amazon Fire TV Stick 4Kとの違い。
連携端末、提供サービスの違い
Chromecastは、Googleが販売する端末。
Fire TV Stickは、Amazonが販売する端末。
他端末への連携は、同じ会社の商品の方が断然優れており、
他社端末へは、むしろ使い勝手が悪かったり、使えなかったりもします。
結局の所、Googleに縛られているか?
Amazonに縛られているか?で、
使い勝手も大きく変わるわけです。
PC、ブラウザ、タブレット、スマートスピーカー、
動画、音楽、クラウドストレージ・・・
我が家は、Googleサービスの方が依存率が高いので、
Chromecast with Google TVの方が、断然使いやすいの。
例えば、Amazonなら、ショッピングモールだけでなく、
Amazon端末のEcho & Alexa、Fireタブレット、Kindle、Fire TV
Amazonプライム特典のプライム・フォト、プライムビデオ、
プライムミュージック(Music Unlimited)、
プライムリーディング(Kindle Unlimited)、プライムラジオ・・・
対するGoogle端末は、スマートフォンのAndroid(Pixel)を筆頭に、
PCのChromebook、Chromecast、
Nest Audio、Nest Hub、Nest mini、Nest Wifi、Pixel Buds・・・
Google提供サービスも多岐に渡り、
Youtube、Youtube Music、Chrome、Google検索、Google翻訳、
Google Drive、Google Photo、スプレッドシート・・・
どれも使えなかったら困るモノばかり。
あと、Amazon製品は、値段が格安な分、
全体的に質感、スペックと劣る気がします。
「オッケーグーグル」よりも「アレクサ」の方が言いやすいけども、
Googleは音声入力、翻訳と元々強いので、Amazon Echo(アレクサ)より、
Google Home(Googleアシスタント)の方が認識力も一歩上だと思ってる。
特に、日本語は複雑ですからね。
我が家はAmazon Echoも設置していますが・・・
結局使うのは、Google Homeばかり。
なんだかんだでストレス無く使えます。
ちなみに、Apple端末にも、より強烈なApple縛りが有るわけで、
Apple信者なら、高くてもApple TVにした方が快適に使えます。
Mac、iPhone、iPad、Apple TV、HomePod、Apple Music、Apple TV+、iCloud・・・
Google端末やAmazon端末への連携は難しく、
AirPlayが使えるのもApple TVしか有りませんからね。
→Apple TV HDとApple TV 4Kの違い。Apple TVのメリット・デメリット。
ChromecastとFire TV Stickの比較まとめ
2019年までは、Fire TV Stick押しでしたけども、
Chromecastにリモコンが付いて、Android TV OS内蔵なら話は別。
Fireアプリよりも、Androidアプリ。
Fire OSもAndroidべースですからね。
値段もわずか600円の差。
そして、Chromecast with Googleは、2020年に出た最新端末だということ。
下位モデルなら、4,980円のFire TV Stickを選ぶけども、
それでも+2,600円で4Kの最新Chromecastが買えますからね。
→新型Chromecast with Google TVとChromecast(第3世代)の違い、歴代クロームキャストとの比較
もちろん、iPhoneユーザーなら、Apple TVという選択肢も有るけども、
Apple TV 4Kは、また別物。Androdユーザーが選ぶ理由も有りません。
→Apple TV HDとApple TV 4Kの違い。Apple TVのメリット・デメリット。
どの端末でも動画視聴には困らないけども、
動画視聴以外の事をしたいなら、他社端末やサービスへの縛りもありますので。
→Amazon Fire TV Stick、Chromecast、Apple TVの比較と違い。オススメの動画再生端末と選び方。
スマホ、PC、スマートスピーカー、IoT家電・・・
動画というエンターテイメントが、囲い込みの入り口ってわけです。