ドコモとavexが手掛ける動画配信サービス「dTV(旧dビデオ)」。
以前は、docomo契約者専用の「dビデオ」というサービスでしたが、
「dTV」へ進化し、ドコモユーザー以外も契約可能へ。
「dTVは」月額料金が安く、動画数が多い・・・
ただ、現在では高スペックで低価格なVODも増えているわけで、
敢えてdTVを選ぶ理由について。レビューします。
もくじ
dTVのメリット
12万本見放題で月額550円
dTVの最大の売りは、月額料金の安さ。
月額550円という価格は、見放題の動画配信サービスとしては最安レベル。
月額料金は安くとも、その見放題数は12万本以上も有るのです。
見放題動画数が10万本を超えるサービスって、
私の知る限りでは「U-NEXT」しかない。
U-NEXTは21万本以上が見放題・・・
だけど、あっちは月額2,189円のサービスだからね。
見放題数非公開ってVODも増えている中で、
敢えて見放題数を打ち出すってことは、作品数にも自信が有るのでしょう。
オリジナルコンテンツが豊富
オリジナル作品押しのVODは多いですが、
dTVは、「dビデオ」の前身「Bee TV」時代からオリジナル作品を作っており、
限定配信の元祖として、独自コンテンツも豊富。
i-mode時代に配信されていた、昔のオリジナル作品も視聴できるのです。
オリジナルドラマ、オリジナルバラエティ・・・と、
月額550円とは思えないほどのボリューム。avexの資本力のなせる業。
近年では、地上波のテレビ番組や映画とのコラボにも力を入れており、
「闇金ウシジマくん」「銀魂」「進撃の巨人」「不能犯」・・・
話題作の番外編エピソードとかも、dTVでしか見れないのです。
→dTV限定のオリジナル作品まとめ。オススメのdTV独占コンテンツ。
ムービーマンガ(旧 Beeマンガ)という、
漫画を動画として楽しむコンテンツもあり、
漫画をそのまま映し出し、声や効果音を加えるという・・・
原作マンガを動画として視聴するという不思議な体験もできるのです。
また、dTVはavex運営ということも有り、
avexの音楽コンテンツも大量に見放題となっています。
プロモーションビデオだけでなく、ライブ動画も豊富で、
「LIVEまるごと」「a-nation」と、avexコンテンツの多さにはホント驚き。
LIVE動画の見放題なら、dTVに敵うサービスも無いのです。
対応端末が多い
dTVは、PC、スマホだけでなく、
TVアプリや、ストリーミングデバイスにも対応。
Chromecast、Fire TV、Apple TVといった、最新端末にも一通り対応しています。
→Amazon Fire TV Stick、Chromecast、Apple TVの比較と違い。オススメの動画再生端末と選び方。
未対応なのはゲーム機くらいです。
dTVの対応端末
対応端末 | |
---|---|
スマートフォン タブレット |
iOS Android |
パソコン | Windows 8.1/10以降 Mac OS X 10.10.3以降 |
テレビ レコーダー |
ソニー ブラビア パナソニック ビエラ/ディーガ 東芝 レグザ 船井電機 dTV対応テレビ 日立 Wooo シャープ AQUOS ハイセンス dTV対応テレビ |
メディアプレーヤー (STB) |
Chromecast Nexus Player Amazon Fire TV/ Fire TV Stick Apple TV ココロビジョンプレーヤー ドコモテレビターミナル/02 ひかりTVチューナー 光BOX+ |
コスパ最高の再生端末Amazon Fire TV Stickアプリにも対応。
→新型Amazon Fire TV Stick(第3世代)と4KモデルとFire TV Cubeの違い。歴代Fire TVシリーズのスペック比較。
Apple TVでは、AirPlayだけでなく、
専用アプリも登場、単体起動も可能となりました。
→Apple TV HDとApple TV 4Kの違い。Apple TVのメリット・デメリット。
Chromecastへのキャストも可能だし、
最新の「Chromecast with Google TV」でも使えるのです。
→新型Chromecast with Google TVとChromecast(第3世代)の違い、歴代クロームキャストとの比較
dcomoでは、dTVターミナルなんかも販売してましたけど。
使い勝手もUIも全く一緒。わざわざドコモ端末を買う必要も無いのです。
Fire TV、Chromecastの方が安いし、できることも多いのです。
→「Chromecast with Google TV」と「Amazon Fire TV Stick 4K」の比較と違い
ダウンロード、倍速再生可能
dTVは、動画のダウンロードが可能であり、
ダウンロード画質も選べるので、
スマホの通信容量だけでなく、スマホのストレージ容量の節約もできます。
ストリーミング再生では、最高画質≒HD画質が選べますが、
ダウンロード再生は、高画質≒SD画質まで。
まぁ、スマートフォンの画面サイズなら、SD画質で十分綺麗ですからね。
→動画の画質と解像度「SD、HD、フルHD、4K UHD、8K、480p、720p、1080p、HDR、Dolby Vison」の意味と違い
dTVでは画質選択だけでなく、倍速再生にも対応。
再生速度も「標準・1.2倍・1.5倍」と選べます。
ちなみに、倍速再生機能は、PCのブラウザ再生では使えず、
スマホ、タブレット、テレビアプリのみ。これは、ちょっと残念な点。
dTVのデメリット
映画、ドラマ、アニメは少ない
dTVの見放題作品数は12万本と、VODでは最高峰となってますが、
実際に見たいと思う動画は、掲げる数字ほど多くないのです。
dTVには「映画」「ドラマ」「アニメ」以外のコンテンツが多く、
「カラオケ」や「ミュージックビデオ」も1作品としてカウントしているのです。
特に、映画やドラマのコンテンツは非常に少なく、
海外ドラマは、シーズン途中だけとかも有る。
例えば、シーズン5は見放題ですが、シーズン4は有料(PPV)だったり、
シーズン1~3が無かったり、シーズン6だけ見放題で、
他シーズンは有料だったり・・・
通常パターンだと、最新シーズンだけ有料なんですけどね。
アニメ類も、大衆向けに最小限に揃えたといった感じであり、
同じくdocomoでは、アニメ特化のdアニメストアも有りますからね。
同じく格安の月額440円ですが、アニメ動画数はNo.1。
アニメ目的なら、素直にコチラをオススメします。
まぁ、作品数云々じゃなくて、有効な作品があるかってこと。
dTV会員数も500万人以上と、国内では最高峰ですけど、
ドコモ契約時の割引条件で、契約が必須だったりと、
会員数≒実働ユーザーか?って言われたら、それも疑問だからね。
実際、VODシェアを伸ばしているのは、
2020年のVODシェアでは、dTVは9.7%→6.5%と大幅に減少してるのです。
※参考→https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000044.000013190.html
画質が悪い
dTVは、4Kまで対応となってますが、
実際のところ、SD画質がメインであり、HD画質の動画も少ないと感じます。
テレビ視聴してみると、明らかに画質も悪い。
画面サイズ(縦横比)も違うし・・・
動画がそもそも汚いのか?って思ったんだけど、
やっぱり他社で同じ動画を視聴してみたら、断然綺麗でしたから。
いつの間にか、テレビやPCでは画質の選択もできないようになっており、
テレビやパソコンでは、画質の確認もできないのです。
画質が選べるのは、スマホとタブレットのみ。
ストリーミング再生時の画質は、初期設定で回線の状況に応じ自動で最適な画質が選択される
「自動再生」が選択されておりますが、スマートフォン・タブレットにおいては画質を選択して視聴できます。
以前は、パソコンでも画質が選べたし、
動画選択画面に画質の表記も有ったんですけどね。
画質が必要なのも大画面のパソコンやテレビなんですけど。
パソコン再生では、再生機能も最小限、倍速再生もできないからね。
スマホ押しのサービスってのは、昔から変わらずなのです。
4Kコンテンツは皆無
dTVも2015年11月25日、4Kコンテンツにも対応となりましたが、
2021年3月現在・・・対応作品もほぼ無くなってます。
AAAのPVと、絢香のLIVEと、オリジナルドラマ1作品だけ。
4K対応端末も非常に限られてますので・・・
既に、4K対応する気も無いのでしょう。
dTV 4K対応作品
【映画】
アフター・アース
アメイジング・スパイダーマン TM
エリジウム
2012
バイオハザードIV アフターライフ【オリジナル】
裏切りの街
銀魂 -ミツバ篇-【LIVE】
絢香レインボーロードTOUR 2015-2016 “一夜限りのMemorial Stage” 秘密の裏メニュー発動!!~道は続くよ~ Digest <4K>【MVC】
愛してるのに、愛せない
さよならの前に
LOVER
Lil’ Infinity
4K対応って言っても、対応コンテンツが無いわけで、
そもそもHD動画だって微妙なので、
テレビで見る人は、他のサービスで視聴した方が幸せ。
5.1chやDolby Atmosといった、サラウンドシステムにも未対応ですからね。
→サラウンドシステムの種類と「5.1ch、7.1ch、9.1ch、Dolby Atmos」の違い
ちなみに、2017年には、VR対応の「dTV VR」も開始となりましたが、
こちらも、現在では、サービス自体も終了?したのかも分からない状態。
別途「dTV VR」アプリも必要で、スマホの簡易VR。
VR動画数も少なく、不具合も多かったんだな。
同時視聴は不可、登録端末5台まで
dTVは、複数端末での同時視聴は出来ず、
視聴する端末にも最大5台までの制限があります。
国内系のVODサービスは、この縛り多い。
同じPCでも、WEBブラウザ毎にカウントされるし、
スマホからキャストして使うChromecastも、
1台としてカウントされてしまうので、5台制限もあっという間。
同時視聴にも厳しく、別の端末に切り替えて視聴しようとすると、
他のデバイス端末で視聴中ってなりがち。
契約が1ヶ月単位
dTVは、契約が1ヶ月単位であり、日割りの返金が有りません。
「月末」に契約した場合でも、1ヶ月分の料金が発生するし、
「月頭」で解約しても、月末までの料金が請求されるのです。
1ヶ月以内の利用でも、2ヶ月分の料金が発生する事も有るということ。
※月額使用料は契約日・解約日にかかわらず、毎月1日から末日までの1か月分の料金となります。日割り計算はいたしませんのでご注意ください。
無料期間中にお客様よりサービス解約のお申出がない場合、無料期間終了後は有料となり、無料期間終了日の翌日が属する月より月額使用料(1か月分)がかかります。
無料トライアルが31日間っていう日単位なのも混乱のポイント。
無料トライアル直後に月単位に切り替わり、1ヶ月分が請求される。
しかも、日割りの払い戻しが無いのに、解約直後に視聴できなくなるからね。
また、支払方法も「ドコモ払い」と「クレジットカード払い」のみなので、
ドコモユーザー以外は、クレジットカード必須。
dTVの月額料金の支払いに、dポイントも使えないのもよくわからない。
docomoのdアカウントで契約管理するということ。
キャリア運営のサイトって分かりづらいんですよね。
アダルトコンテンツは無い
dTVでは、他社動画配信サービスに比べ、R指定の作品が少ないです。
刺激が強い内容の映画、エロティック映画、バイオレンス映画・・・
R18+の映画でも、dTVで配信されているのはR15+バージョンだったり。
俳優&女優さんのベットシーン映画も・・・dTVは少ないです。
→日本人女優・俳優の濡れ場映画が見放題。動画配信サービスまとめ。
また、dTVにはアダルト作品は一切有りません。
現在では、アダルトまで見放題の動画サービスも増えてますからね。
アダルトを少しでも見る予定があるなら、アダルト込の方が格安。
→アダルト動画の見放題サービスを比較。成人男性にオススメのVODランキング。
アダルト専門サービスって高いし、システムが軟弱なので、
結局のところ、アダルトはU-NEXTが凄いのです。
→U-NEXTのアダルト「H-NEXT」レビュー。AV専門サービス見放題と比較したメリット・デメリット。
dTVまとめ
最大手のVODと比べると、色々と気になるところは有りますが、
12万本も見放題で、月額550円なら文句は言えない。
音楽やLIVE動画は、他社サービスを圧倒しているし、
オリジナルコンテンツも豊富で、独自のバラエティ番組も面白い。
他社では見れないdTVオリジナルドラマも多いですからね。
ただ、スマホ、タブレットメインのサービスってのは否めない。
対応端末や動画は多くとも、基本的に画質が微妙なので、
家で見るなら、他のサービスのが良いかなと。
現在では、低価格で高品質な見放題サービスも増えてますし、
結局の所、見たいと思うコンテンツが有るか?って話。
→動画配信サービスの特徴と比較まとめ。オススメの見放題VODと選び方。
アニメが見たいなら「dアニメストア」の方が良いし、
コンテンツの質という点で「Disney+ (ディズニープラス)」には敵いません。
→Disney+(ディズニープラス)を契約して気づいたメリット・デメリット
上記の2つは、同じドコモ提供サービスですが、
アプリの質、使い勝手、コンテンツと・・・dTVより素晴らしい。
dTVはdocomoというより、avexのサービスですね。
参考になります。
DビデオがAppleTVのHuluアプリのような
コンテンツプロバイダになってくれるとTV視聴が楽でありがたいのですけど・・・
携帯端末やPCから画面を飛ばすとか、不便極まりないですね。
助かりました!光ボックスでdビデオを見ようと何時間もなんかわからんアカウントをとれログインしろパスワードが違います・・きいーー!ってなってました。わかりやすくてやっと理解しました。そしてクロムキャストを買います!
本当にありがとうございました!
非常に、非常に参考になりました。たぶんショップでは教えてもらえないような情報満載で助かりました。私もHuluを利用していますが、暫くはHuluでいこうと思います。
最近全サービス無料期間視聴してみましたが、
PCとスマホでしか見ない私的には全部同じようなものでした。
U-NEXTが高めなのは、単純にアダルトジャンル分かなと思いました。
他はdTVもHuluとも大差ありません。
HDに対応していない端末で、HD再生されないのは当たり前の話ですが、
うちの数年前のモデルのノーパソでも普通に綺麗に見れます。
このブログめっちゃ分かり易い!
主様の貴重な情報を共有して頂き有難うございました(∩´∀`)∩
dTVでウォーキングデッド観ることにします^^
ネットフリックスからdtvを検討すると作品よりも画質が予想以上に酷くてなぁ…
ネットフリックスは人気どころを揃えるが高い…
主様が書いていらっしゃる通り、dTVは本当に画質がひどいですね。大画面には全く耐えられませんね。それから、個人的に嫌なのは韓流のゴリ押しがひどい事です。私は洋画ファンなのですが、韓国ドラマ・映画はちゃんと「韓流」っていうカテゴリが設けてあるのに、「洋画」のカテゴリで検索しても韓流作品ばっかり出てくるのでうんざりです。だからカテゴリ検索の所の数字は嘘で、あまり洋画はないんですよね〜…おススメ作品っていって出てくるのも韓国ドラマばっかりでむなしい…
おまけに動画自体が壊れていて途中飛んでる作品も結構あるというお粗末さ…