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ドコモとエイベックスが手掛ける動画配信サービス「dTV」。
定額制動画配信サービスの老舗であり、
高額なイメージのドコモとは裏腹に、月額料金が格安。
ただ、現在では高スペックなVODも増えているわけで、
敢えてdTVを選ぶ理由について。
※dTVは、2023年6月30日にサービス終了が決定となり、
2023年4月12日にサービス開始した「Lemino」へサービス移行が決定しています。
LeminoとdTVの違いは、以下記事も参考に。
→Lemino(レミノ)の評判レビュー。dTVとLeminoプレミアムの違い。
以下、終了したdTVレビューです。
アーカイブとして残しておきます。
dTVの特徴と評価
dTVの歴史は古く、ガラケー時代のBeeTV → dビデオ → dTVへ。
以前は、docomo契約者専用のサービスでしたが、
「dTV」へのリニューアルで、ドコモユーザー以外も契約可能へ。
その後、エイベックス×ソフトバンクの「UULA」が終了となり、
エイベックス運営のVODは、「dTV」に一本化となっています。
dTV | |
---|---|
月額料金 | 550円 |
無料期間 | 31日間 |
見放題作品数 | 120,000本以上 |
有料レンタル | 有り |
ポイント付与 | × |
ダウンロード | ○ |
同時視聴 | 不可能 ※登録5台まで |
最高画質 | HD(720p) ※一部4K HDR |
サラウンドシステム | × |
雑誌見放題 | × |
アダルト見放題 | × |
英語字幕(英語学習) | × |
ピクチャ イン ピクチャ | ○ |
オープニングスキップ | × |
倍速 | 1.0倍、1.5倍、2.0倍 |
秒飛ばし | 10秒送り、10秒戻し |
運営会社 | 提供:株式会社NTTドコモ 運営:エイベックス通信放送株式会社 |
動画の見放題サービスの中で、dTVは格安であり、
Amazonプライムビデオの月額500円に次いで安い。
定番ジャンル「ドラマ」「映画」の見放題だけでなく、
「音楽」ジャンルも強い。さすがエイベックス運営のVOD。
ミュージックビデオ、カラオケといった独占コンテンツも多く、
最近では、K-POPコンテンツも増えています。
一時は、会員数550万人を超えるほどの会員数で、
国内最大のVODでしたが、海外VODの台頭により会員数も減少。
2021年の市場シェアでは、7番手となっています。
→動画見放題サービス14社比較。海外VODと国内VODの違い。
ただ、NTTドコモ関連のVODサービスも増えており、
ドコモ系のVODシェアは、まだまだ国内トップクラス。
2022年のTSUTAYA TVのサービス終了に伴い、
TSUTAYAプレミアムユーザーの受け皿にもなっています。
→【サービス終了】TSUTAYA TV 動画見放題プランのメリット・デメリット
dTVのメリット
12万本見放題で月額550円
dTVの最大の売りは、月額料金の安さ。
月額550円という価格は、見放題の動画配信サービスとしては最安レベル。
月額料金は安くとも、その見放題数は12万本以上も有るのです。
見放題数非公開ってVODも増えている中で、
敢えて見放題数を打ち出すってことは、作品数にも自信が有るのでしょう。
見放題動画数が10万本を超えるサービスって、
私の知る限りでは「U-NEXT」しかない。
U-NEXTは22万本以上が見放題・・・
だけど、あっちは月額2,189円のサービスだからね。
→U-NEXTの評判レビュー。使い続けて気づいたメリット・デメリット。
独占コンテンツが豊富
オリジナル作品押しのVODは多いですが、
dTVは、「dビデオ」の前身「Bee TV」時代からオリジナル作品を作っており、
限定配信の元祖として、独自コンテンツも豊富。
i-mode時代に配信されていた、昔のオリジナル作品も視聴できるのです。
オリジナルドラマ、オリジナルバラエティ・・・と、
月額550円とは思えないほどのボリューム。avexの資本力のなせる業。
地上波のテレビ番組や映画とのコラボにも力を入れており、
「闇金ウシジマくん」「銀魂」「進撃の巨人」「不能犯」・・・
話題作の番外編エピソードとかも、dTVオリジナルでしか見れないのです。
→dTV限定のオリジナル作品まとめ。オススメのdTV独占コンテンツ。
ムービーマンガ(旧 Beeマンガ)という、漫画を動画として楽しむコンテンツもあり、
漫画をそのまま映し出し、声や効果音を加えるという・・・
原作マンガを動画として視聴するという不思議な体験もできるのです。
また、dTVはavex運営ということも有り、avexの音楽コンテンツも大量に見放題となっています。
プロモーションビデオだけでなく、ライブ動画も豊富で、
「LIVEまるごと」「a-nation」と、avexコンテンツの多さにはホント驚き。
avex所属グループ動画なら、dTVに敵うサービスも無いのです。
対応端末が多い
dTVは、PC、スマホだけでなく、TVアプリや、ストリーミングデバイスにも対応。
Chromecast、Fire TV、Apple TVといった、最新端末にも一通り対応しています。
→Amazon Fire TV Stick、Chromecast with Google TV、Apple TVの比較と違い。ストリーミングデバイスの選び方。
未対応なのはゲーム機くらいです。
dTVの対応端末
対応端末 | |
---|---|
スマートフォン タブレット | iOS Android |
パソコン | Windows 8.1/10以降 Mac OS X 10.10.3以降 |
テレビ レコーダー | ソニー ブラビア パナソニック ビエラ/ディーガ 東芝 レグザ 船井電機 dTV対応テレビ 日立 Wooo シャープ AQUOS ハイセンス dTV対応テレビ |
メディアプレーヤー (STB) | Chromecast Nexus Player Amazon Fire TV/ Fire TV Stick Apple TV ココロビジョンプレーヤー ドコモテレビターミナル/02 ひかりTVチューナー 光BOX+ |
コスパ最高の再生端末Amazon Fire TV Stickアプリにも対応。
→【2024年最新】Amazon Fire TV Stick 4K、4K Max、HD、Cubeの違い。Fire TVシリーズ比較。
Apple TVでは、AirPlayだけでなく、
専用アプリも登場、単体起動も可能となりました。
→Apple TV HDとApple TV 4Kの違い。新型Apple TV 4K(第2世代)のメリット・デメリット。
Chromecastへのキャストも可能だし、
最新の「Chromecast with Google TV」でも使えるのです。
→新型Chromecast with Google TVとChromecast(第3世代)の違い、歴代クロームキャストとの比較
dcomoでは、dTVターミナルなんかも販売してましたけど。
使い勝手もUIも全く一緒だったり。わざわざドコモ端末を買う必要も無いのです。
Fire TV、Chromecastの方が安いし、できることも多いのです。
→Chromecast with Google TVとAmazon Fire TV Stick 4K Maxの比較と違い
ダウンロード、倍速再生可能
dTVは、動画のダウンロードが可能でありダウンロード画質も選べるので、
スマホの通信容量だけでなく、スマホのストレージ容量の節約もできます。
ストリーミング再生では、最高画質≒HD画質が選べますが、
ダウンロード再生は、高画質≒SD画質まで。
まぁ、スマートフォンの画面サイズなら、SD画質で十分綺麗ですからね。
dTVでは画質選択だけでなく、倍速再生にも対応。
再生速度も「標準・1.2倍・1.5倍」と選べます。
ちなみに、倍速再生機能は、PCのブラウザ再生では使えず、
スマホ、タブレット、テレビアプリのみ。これは、ちょっと残念な点。
dTVのデメリット
映画、ドラマ、アニメは少ない
dTVの見放題作品数は12万本と、VODでは最高峰となってますが、
実際に見たいと思う動画は、掲げる数字ほど多くないのです。
dTVには「映画」「ドラマ」「アニメ」以外のコンテンツが多く、
「カラオケ」や「ミュージックビデオ」も1作品としてカウントしているのです。
特に、映画やドラマのコンテンツは少なく、
海外ドラマは、シーズン途中だけとかも有る。
例えば、シーズン5は見放題ですが、シーズン4は有料(PPV)だったり、
シーズン1~3が無かったり、シーズン6だけ見放題で、他シーズンは有料だったり・・・
海外ドラマも、欧米ドラマではなく、韓流ドラマが多いイメージ。
バラエティも、国内バラエティより、韓国バラエティ番組が多いです。
アニメジャンルも、定番のキッズアニメは有りますが、多いとは言えません。
同じくdocomoでは、アニメ特化のdアニメストアも有るわけで、
dアニメストアとdTVで、配信作品が被らないようになっているの。
キッズアニメを見せたいなら、dTVだけど、
大人が楽しむなら、dアニメストアをオススメします。
全体的に画質が悪い
dTVは、一部4Kまで対応となってますが、実際のところSD画質がメインであり、
HD画質の動画も少ないと感じます。SD画質は、テレビで視聴するに耐えないです。
→動画配信サービスの画質と解像度。SD、フルHD、4K、8K、HDR、Dolby Visonの意味と違い。
テレビ視聴してみると、明らかに画質も悪い。画面サイズ(縦横比)も違うし・・・
動画がそもそも汚いのか?って思ったんだけど、
やっぱり他社で同じ動画を視聴してみたら、断然綺麗でしたから。
いつの間にか、テレビやPCでは画質の選択もできないようになっており、
テレビやパソコンでは、画質の確認もできないのです。
画質が選べるのは、スマホとタブレットのみ。
ストリーミング再生時の画質は、初期設定で回線の状況に応じ自動で最適な画質が選択される
「自動再生」が選択されておりますが、スマートフォン・タブレットにおいては画質を選択して視聴できます。
以前は、パソコンでも画質が選べたけども、今では、画質選択も不可能へ。
動画選択時の画質表記も消えてしまいました。
パソコン再生では、再生機能も最小限、倍速再生もできないからね。
スマホ押しのサービスってのは、今も昔から変わらずなの。
4Kコンテンツは皆無
dTVも2015年11月25日、4K動画の配信を開始しましたが、
2022年6月現在・・・対応作品は、ほぼ無くなってます。
絢香さんLIVE配信が1作品だけ。
4K対応端末も非常に限られてますので・・・既に、4K対応する気も無いのでしょう。
dTV 4K対応作品
【映画】
アフター・アースアメイジング・スパイダーマン TMエリジウム2012バイオハザードIV アフターライフ【オリジナル】
裏切りの街銀魂 -ミツバ篇-【LIVE】
絢香レインボーロードTOUR 2015-2016 “一夜限りのMemorial Stage” 秘密の裏メニュー発動!!~道は続くよ~ Digest <4K>【MVC】
愛してるのに、愛せないさよならの前にLOVERLil’ Infinity
4K対応って言っても対応コンテンツが無く、そもそもHD画質だって微妙なわけで、
テレビで見る人は、他サービスで視聴すべきです。
5.1chやDolby Atmosといった、サラウンドシステムにも未対応ですからね。
→動画の音質とサラウンドシステム。5.1ch、7.1ch、Dolby Digital Plus、Dolby Atmos、IMAX Enhancedの意味と違い。
ちなみに、2017年には、VR対応の「dTV VR」も開始となりましたが、
こちらも、現在では、サービス自体も終了?したのかも分からない状態。
別途「dTV VR」アプリも必要で、スマホの簡易VR。
VR動画数も少なく、不具合も多かったんだな。
VRは、Oculusの時代、Oculusアプリに対応していないなら見る価値無し。
Oculus Quest 2の進化も凄まじい。スマホVRとは別物よ。
→アダルトVRおすすめVRゴーグル。Meta Quest 3、Quest 2、PICO 4、PSVR2を徹底比較。FANZA VRに必要なもの。
同時視聴は不可、登録端末5台まで
dTVは、複数端末での同時視聴は出来ず、
視聴する端末にも最大5台までの制限があります。
国内のVODサービスは、この縛り多いけど、
同じシステムを流用してるんですかね?
同じPCでも、WEBブラウザ毎にカウントされるし、
スマホからキャストして使うChromecastも、
1台としてカウントされてしまうので、5台制限もあっという間。
同時視聴にも厳しく、別の端末に切り替えて視聴しようとすると、
他のデバイス端末で視聴中ってなりがち。
解約方法が分かりづらい
NTTドコモ運営のサービスは、サービスが全体的に分かりづらいです。
ドコモのdアカウントで契約管理するということ。
解約方法も、dTVに限らずちょっと不親切ですので、慣れてないと戸惑う。
dTVアプリ上でも解約不可能、My docomoでの解約手続きが必要です。
また、dTVは契約が1ヶ月単位であり、日割りの返金が有りません。
「月末」に契約した場合でも、1ヶ月分の料金が発生するし、
「月頭」で解約しても、月末までの料金が請求されるのです。
1ヶ月以内の利用でも、2ヶ月分の料金が発生する事も有るということ。
※月額使用料は契約日・解約日にかかわらず、毎月1日から末日までの1か月分の料金となります。日割り計算はいたしませんのでご注意ください。
無料期間中にお客様よりサービス解約のお申出がない場合、無料期間終了後は有料となり、無料期間終了日の翌日が属する月より月額使用料(1か月分)がかかります。
無料トライアルが31日間っていう日単位なのも混乱のポイント。
無料トライアル直後に月単位に切り替わり、1ヶ月分が請求される。
しかも、日割りの払い戻しが無いのに、解約直後に視聴できなくなるからね。
支払方法も「ドコモ払い」と「クレジットカード払い」のみなので、
ドコモユーザー以外は、クレジットカード必須。
dアカウントのメリットは、dポイントで月額料金が払えるくらいなのです。
アダルトコンテンツは無い
dTVでは、他社動画配信サービスに比べ、R指定の作品が少ないです。
刺激が強い内容の映画、エロティック映画、バイオレンス映画・・・
R18+の映画でも、dTVで配信されているのはR15+バージョンだったり。
俳優&女優さんのベットシーン映画も・・・dTVは少ないです。
→日本人女優・俳優の濡れ場映画が見放題。動画配信サービスまとめ。
また、dTVにはアダルト作品は一切有りません。
現在では、アダルトまで見放題の動画サービスも増えてますからね。
アダルトを少しでも見る予定があるなら、アダルト込の方が格安。
→アダルト動画の見放題サービス徹底比較。おすすめAVサブスクVODまとめ。
アダルト専門サービスって高いし、これまたシステムが軟弱なので・・・
結局のところ、アダルトはFANZAに敵うサービスも無い。
「DMM見放題chライト」が生まれ変わって「DMMプレミアム」になり、
19万本以上の動画も見放題へ。アダルト見放題でも最安です。
→アダルト込み月額550円「DMMプレミアム」評判レビュー。DMM TVとFANZA TVの違い。
dTVの評判まとめ
最大手VODと比べると、色々と気になるところは有りますが、
12万本も見放題で、月額550円なら文句は言えない。
音楽やLIVE動画は、他社サービスを圧倒しているし、
オリジナルコンテンツも豊富で、独自のバラエティ番組も面白い。
他社では見れないdTVオリジナルドラマも多いですからね。
ただ、スマホ、タブレットメインのサービスってのは否めない。
対応端末や動画は多くとも、基本的に画質が微妙なので、
家で視聴するなら、他サービスのが良いかなと。
現在では、低価格で高品質な見放題サービスも増えてますし、
結局の所、見たいと思うコンテンツが有るか?って話。
→【2024年最新】動画配信サービス15社を比較。各社VOD見放題の特徴と違い。
アニメが見たいなら「dアニメストア」の方が良いし、
コンテンツの質という点で「Disney+ (ディズニープラス)」にも敵いません。
→ディズニープラスの評判レビュー。使い続けて気づいたメリット・デメリット。
いずれも月額料金が安いわけで、重複契約するのも悪くない。
同じドコモ提供サービスですが、アプリの質、使い勝手、コンテンツと・・・dTVとはまた違います。
docomo提供でも、サービススペックは各々違うのでした。
参考になります。
DビデオがAppleTVのHuluアプリのような
コンテンツプロバイダになってくれるとTV視聴が楽でありがたいのですけど・・・
携帯端末やPCから画面を飛ばすとか、不便極まりないですね。
助かりました!光ボックスでdビデオを見ようと何時間もなんかわからんアカウントをとれログインしろパスワードが違います・・きいーー!ってなってました。わかりやすくてやっと理解しました。そしてクロムキャストを買います!
本当にありがとうございました!
非常に、非常に参考になりました。たぶんショップでは教えてもらえないような情報満載で助かりました。私もHuluを利用していますが、暫くはHuluでいこうと思います。
最近全サービス無料期間視聴してみましたが、
PCとスマホでしか見ない私的には全部同じようなものでした。
U-NEXTが高めなのは、単純にアダルトジャンル分かなと思いました。
他はdTVもHuluとも大差ありません。
HDに対応していない端末で、HD再生されないのは当たり前の話ですが、
うちの数年前のモデルのノーパソでも普通に綺麗に見れます。
このブログめっちゃ分かり易い!
主様の貴重な情報を共有して頂き有難うございました(∩´∀`)∩
dTVでウォーキングデッド観ることにします^^
ネットフリックスからdtvを検討すると作品よりも画質が予想以上に酷くてなぁ…
ネットフリックスは人気どころを揃えるが高い…
主様が書いていらっしゃる通り、dTVは本当に画質がひどいですね。大画面には全く耐えられませんね。それから、個人的に嫌なのは韓流のゴリ押しがひどい事です。私は洋画ファンなのですが、韓国ドラマ・映画はちゃんと「韓流」っていうカテゴリが設けてあるのに、「洋画」のカテゴリで検索しても韓流作品ばっかり出てくるのでうんざりです。だからカテゴリ検索の所の数字は嘘で、あまり洋画はないんですよね〜…おススメ作品っていって出てくるのも韓国ドラマばっかりでむなしい…
おまけに動画自体が壊れていて途中飛んでる作品も結構あるというお粗末さ…