アニメ見放題の動画配信サービスの代表格といえば、dアニメストア。
以前は、dTVと同じく、ドコモ契約者限定サービスだったのですが、
現在ではドコモ契約者以外も契約可能となり、誰でも一律550円という激安価格。
TVアニメなら敵なしなんだけど、格安サービス故のデメリットも無いわけでも無いので、
今回は、dアニメストアのメリット・デメリットについて。
何はともあれ、とにかく安いよね。
dアニメストアの基本情報
dアニメストア(旧アニメストア)は、2012年に開始した動画配信サービス。
NTTドコモとKADOKAWAのサービスとなっており、
他ドコモ系の動画サービスとは、基本スペックも異なります。
dアニメストアのスペック
月額料金 | 550円 |
---|---|
無料期間 | 31日間 |
見放題作品数 | 5,000作品以上 |
有料レンタル | 有り |
ポイント付与 | × |
ダウンロード | ○ |
同時視聴 | × |
最高画質 | HD(720p) |
サラウンドシステム | × |
雑誌見放題 | × |
アダルト見放題 | × |
英語字幕(英語学習) | × |
ピクチャインピクチャ | ○ |
オープニングスキップ | ○ |
倍速 | 0.5倍、0.75倍、1.0倍、1.25倍、1.5倍、2.0倍 |
秒飛ばし | 30秒送り、30秒戻し |
運営会社 | 株式会社ドコモ・アニメストア (NTTドコモ×KADOKAWA) |
ドコモ系のVODは多く有りますが、dアカウント必須なのは、
avex系の「dTV」とKADOKAWA系の「dアニメストア」の2つのみ。
「dTVチャンネル」はサービス終了となり、
「DAZN for docomo」のドコモ契約者割引も終了。
「ディズニープラス」も、単体契約できるようなっちゃいましたからね。
ドコモ系VOD
月額料金 | |
---|---|
dアニメストア | 550円 |
dTV | 550円 |
Disney+ (ディズニープラス) | 990円 |
DAZN for docomo | 1,925円 |
ahamoが登場した今、docomoを契約する意味も無いので、
ドコモアカウント前提のサービスは不便も多い。
ahamoより、povo2.0、LINEMOを使った方が良いとも思ってます。
※参考→ahamo、povo2.0、LINEMO、楽天モバイル、ワイモバイル、UQモバイル、格安SIMの比較と分岐点。 | ビジネス幼稚園
そんな中、敢えて「dアニメストア」を使う理由とは?
続きます。
dアニメストアのメリット
5,000本見放題で月額550円
dアニメストアの一番の魅力は安さ。
アニメ特化という事も有り、dTVよりも安い月額550円(税込)です。
アニメ専門の見放題サービスは、他にも有りますが、
「あにてれ」「バンダイチャンネル」と料金は意外と割高。
ソフトバンク系の「アニメ放題」も、キャリアフリーになりましたけど、
正直、dアニメストアが有る以上、敢えて選ぶ意味も無いと思ってる。
2023年3月現在では、アニメだけで5,300作品以上という凄い量。
アニメ専門サービスの中でも、ズバ抜けて多いのです。
アニメ特化VOD比較
月額料金(税込) | 見放題作品数 | |
---|---|---|
U-NEXT | 2,189円 | アニメ:5,700本以上 (合計260,000本以上) |
dアニメストア (docomo) | 550円 | アニメ:5,300本以上 |
DMMプレミアム (DMM TV) | 550円 | アニメ:5,000本以上 (合計120,000本以上) |
アニメ放題 (SoftBank→U-NEXT) | 440円 | アニメ:4,600本以上 |
ディズニープラス | 990円 | 非公開 |
バンダイチャンネル | 1,100円 | アニメ:2,500本以上 |
「U-NEXT」もアニメ見放題数は国内最高峰なのですが、
あちらは月額2,189円のサービスですからね。アニメ目的だけなら高額。
→U-NEXTの評判レビュー。使い続けて気づいたメリット・デメリット。
アニメのジャンルも多岐にわたり、
昔ながらの作品や、放送中の最新作品の見逃し配信、
2.5次元舞台、アニメ関連のミュージック(アニソンPV)、ラ
ジオ、イベントやライブ映像(アニソンライブ)までも有る。
他社動画配信サービスには無い、マイナーなアニメ作品もゴロゴロあります。
また、見たいアニメを探す仕組みも非常に良く考えられており、
AI任せのオススメ作品だらけでも無いのです。
ランキングも「視聴数」「気になる」「コンプリート」と分かれており、
「ウィークリー」と「デイリー」で、ランキング表示も切り替えられるのさ。

利用者が多いのも相まって、ランキングの信憑性も高い。
ブックマーク的に使える「気になる」の登録数も、スゲー多い。

作品の詳細画面からも、声優、スタッフ、監督、音楽、原作、制作年度・・・と絞り込みが可能。

放送シーズンで、アニメが分けられているってのも凄い。

このUI作ってる人、絶対アニメ好きだよね?
他のVODには真似できないUI。素晴らしい。
dアニメストアに無い作品も、気軽に「リクエスト」できるような仕組みも有るからね。

あくまでリクエストなので、追加される保証は有りませんけど、
アニメ好きが好むコンテンツを網羅しているのは間違いない。
放送中アニメが最速見放題
アニメ作品数だけでなく、配信するのも早いです。
最新アニメは、他社VODでも配信しがちなのですが、
dアニメストアは、同じ作品でも他社よりも早く見放題になります。
地上波先行配信、地上波同時配信、見放題最速配信・・・と、
放送中アニメは「dアニメストア」だけ早く配信されるのです。
地上波テレビよりも早く配信してる作品も増えてるから、まぁ反則。
見逃し配信どころじゃない速さ。むしろフライング。

話題の最新アニメが、数日早く見れるってだけで、月額550円の価値も有るとも思ってる。
私は・・・待てないし、1日でも早く見て、オラオラしたいから。
動画ダウンロード可能
dアニメストアは、ストリーミング再生だけでなく、
動画のダウンロードにも対応しています。
ダウンロード時の「画質」も選べるし、ダウンロード本数も制限無し。
画質を落とせば、大量にスマホにぶち込めるのさ。

スマホアプリでHD画質まで選べるし、
スマホサイズで視聴するなら「すごくきれい」でも十分綺麗。
dアニメストアの「すごくきれい」≒SD画質ですね。
→動画の画質と解像度「SD、HD、フルHD、4K UHD、8K、480p、720p、1080p、HDR、Dolby Vison」の意味と違い
SD画質とHD画質では、1.5倍~2倍ほどデータ容量も違いますので。
家族でのドライブ利用にもダウンロード機能は必須。
子供はアニメさえあれば文句言わないし、iPadはカーナビとしても素晴らしいですからね。
→車のカーナビではなくiPadでGoogleマップを使う理由。iPadをカーナビ化する方法。

再生補助が優秀
連続再生、オープニングスキップ、バックグランド再生機能、倍速再生、繰り返し再生・・・と、
アニメ再生で便利だと思う機能が、ひと通り使えるようになってます。
いや、大手のVODでは、当たり前なのですけど、
これを月額550円のサービスで対応していることが凄いのです。

再生画質の選択だけでなく、音質も128Kbpsと192Kbpsで選べる。
まぁ、128Kbpsと192Kbpsじゃ、あんまり大差無いと思うけど。
→音質と「CD、ハイレゾ、ロスレス」の関係。音楽ファイル形式「MP3、WMA、ALAC、FLAC、WAV、AIFF、AAC」の違い。
「連続再生」ってのは、動画配信サービスには、ありがちな機能ですが、
アニメ視聴で、特に助かるのが「オープニングスキップ機能」。
特にアニメは1話が短く、話数も多いので、不要なオープニングの繰り返し。
これをスキップできるわけ。

倍速再生にも対応しているので、大量のアニメもサクサクっと消化できる。
選べる再生速度は、「0.5、0.75、通常、1.25、1.5、2.0」の6段階。
Amazon Fire TVのようなテレビ視聴向けデバイスで倍速再生できるのも凄いです。
→倍速再生できる動画配信サービスまとめ。視聴デバイスによる倍速対応の違い。

以前は、PC再生時のみ倍速対応でしたが、スマホアプリ、テレビアプリと、
全ての端末で倍速再生に対応となってます。進化してるわ。

また、意外と使えるのが「バックグランド再生」機能。
小さいウィンドウで動画再生しながら、別の作業もできたりします。

ウィンドウ位置や、ウィンドウサイズも変えられるので、
iPadやiPad Proと・・・大型タブレットとも相性が良いのよ。
後は、Netflixみたいな「エンディング飛ばし」ができれば完璧。
→Netflix(ネットフリックス)を契約して気づいたメリット・デメリット。
dアニメストアのデメリット
アニメ以外は無い
アニメといっても、そのジャンルは様々。
dアニメストア で、全てのアニメに対応できるわけでは有りません。
dアニメストアが強いのは、主にテレビアニメであり、特に強いのが青年向けの深夜アニメ。
他動画配信サービスで定番のキッズアニメが弱いのです。
アンパンマン、クレヨンしんちゃん、ドラえもん、コナン、しまじろう・・・有りません。
子供向けアニメは、dTVの方で見放題だから、dアニメストアではあんまり見れないのです。
また、他社VODで独占状態のアニメも見れません。
例えば、バンダイチャンネルは、バンダイビジュアルやガンダムシリーズが豊富。
ロボット系アニメでは、バンダイチャンネルに敵わないし、
ディズニーアニメは、ディズニー独占状態ですからね。
子供メインなら、アニメ見放題よりディズニー見放題が最強なのです。
→【ディズニープラスの評判】ディズニー見放題VODのメリット・デメリット
あと、テレビアニメがメインなので、劇場版のアニメ映画も少ないです。
dアニメストアのアニメ映画は、100作品程度、アニメ映画も、dTVの方が多いのです。

良くも悪くも、dTVとコンテンツは被ってないわけで、
dアニメストアの方がマニアックであり、より大人(オタク)向け。
万人に勧められるかといえば否。メジャーなアニメは他サービスでも見放題ですから。
→アニメ見放題でおすすめの動画配信サービス。キッズアニメ、深夜アニメ、海外アニメ、アニメVODの選び方。
同時視聴が不可能
同時に視聴できるのは、1アカウントにつき1端末までとなっています。
別端末で同時に再生しようとすると、
「同一dアカウントによる複数端末での動画視聴はできません」ってエラーが出ます。

ただ、dアニメストアには、登録台数の制限は有りません。
PC、スマホ、タブレット、TVと様々な端末で視聴しまくってみましたが、
「登録端末を削除してください」といったエラーも出ませんでした。
※dTVでは5台までの登録制限が有ります。
ちなみに、同時視聴の裏技としてダウンロード再生を組み合わせれば同時視聴は可能となります。
同時視聴が不可能なのは、あくまでストリーミング再生時であり、
ダウンロードした動画は、オフライン環境下でも視聴可能なわけですからね。

対応端末が少ない
dアニメストアは、対応端末が少ないです。
スマホ、タブレット、PCがメインであり、テレビ出力に対応しているのは、
Amazon Fire TV、Android TV、Chromecast、Apple TVのみ。
ゲーム機やスマートテレビ、レコーダーに未対応です。
- スマートフォン、タブレット(iOS、Android)
- パソコン(Windows、Mac)
- Amazon Fire TV
- Android TV
- Chromecast(キャスト)
- Apple TV(AirPlay)
- ドコモターミナル
- popIn Aladdin
Apple TVにも対応していますが、AirPlayでの対応であり、
tvOSの専用アプリは有りません。dTVにはApple TV専用アプリが有るんだけどね・・・

専用のdTVターミナルなんても有りましたが・・・

だったら最新のChromecastやFire TV Stickを購入した方が良い。
→「Chromecast with Google TV」と「Amazon Fire TV Stick 4K」の比較と違い
従来のChromecastは、スマホからキャストする必要が有りましたが、

最新のChromecastは、Android TV内蔵で単体で再生が可能となってます。
→新型Chromecast with Google TVとChromecast(第3世代)の違い、歴代クロームキャストとの比較

同様に、Amazon Fire TVアプリに完全対応。
Fire TV、Fire TV Stick、Fire TV Cubeで再生できてます。
→新型Amazon Fire TV Stick(第3世代)と4KモデルとFire TV Cubeの違い。歴代Fire TVシリーズのスペック比較。

テレビアプリには対応していませんが、
Android TV内蔵テレビなら再生できます。我が家はブラビア。

Fire TVとAndroid TVは、アプリのUIも一緒。
対応端末は少ないですけど、TVアプリの使い勝手は悪くないです。

ちなみに、dTVもdアニメストアも、Fireタブレットには未対応。
Fire TVとFire HDでは、対応アプリが異なるので気を付けて。
Fire TVに比べると、Fire HDはだいぶ難が有ります。
→Amazon Fire HDレビュー。iPad、Androidタブレットと比較したデメリット。

画質はHD画質まで
dアニメストアの画質ですが、
dTV同様に「ふつう、きれい、すごくきれい、HD画質」の4段階。
フルHDや4K解像度、サラウンドシステムにも未対応です。

これは、スマホアプリ、テレビアプリ、PCで全て一緒。

「すごくきれい」って何?ってことで、データ量から画質を推測してみました。

- HD画質:動画ビットレート2.7Mbps、データ量400MB
- すごくきれい:動画ビットレート1.2~1.7Mbps、データ量300MB
- きれい:動画ビットレート596Kbps、データ量110MB
- ふつう:動画ビットレート398Kbps、データ量70MB
- HD画質:動画ビットレート3.4Mbps、データ量700MB
- すごくきれい:動画ビットレート2.0Mbps~3.2Mbps、データ量370MB~約600MB
- きれい:動画ビットレート1.7Mbps、データ量300MB
- ふつう:動画ビットレート596kbps、データ量100MB
スマホとPCで必要なデータ量が違うんですが・・・
画面サイズに合わせて、高画質化しているのでしょうか?謎
他社では、720pのHD画質で3Mbps前後、480pのSD画質で1.5Mbps前後なので、
「すごくきれい」が、SD画質相当といったところかな。
- HD画質≒HD(720p)
- すごくきれい≒SD(480p)
- 綺麗≒中画質(360p)
- ふつう≒低画質(144p~240p)
HD画質に対応しているとはいえ、昔のアニメはSD画質までが多い。
DVD画質は、SD画質相当ですから、まぁ仕方ないのかな。
→動画の画質と解像度「SD、HD、フルHD、4K UHD、8K、480p、720p、1080p、HDR、Dolby Vison」の意味と違い

dアニメは、安いから配信コンテンツの画質が悪いってイメージが有りますが、
そもそもアニメコンテンツ自体が、高画質に対応しきれていない。
現在でも、HD以上の画質に対応しているアニメってあんまり無いわけで、
4Kアニメは、映画かNetflixやApple TV+のオリジナル制作アニメくらい。
dアニメストアは昔の作品が見れるだけマシ、
強いて言うなら、右下のロゴがちょっとだけ気になるくらいです。

契約が1ヶ月単位
dアニメストアは、契約が1ヶ月単位です。
「月末」に契約した場合でも、1ヶ月分の料金が発生するし、
「月頭」で解約しても、月末までの料金が請求されるのです。
1ヶ月以内の利用期間でも、2ヶ月分の料金が発生する事が有るということ。
dアニメストアは月額定額サービスですので、月の途中で退会なさっても日割り計算にはならず、550円(税込)の月額利用料金をご請求させていただきます。ただし同一月内に何度、入会と退会を行っても月額利用料金は550円(税込)になります。
無料トライアルは31日間ってのも混乱のポイント。
無料トライアル後は1ヶ月単位で請求されるわけで、
これちゃんと理解してないと、損した気分になります。
日割りで払い戻しが無いのに、解約後は見れなくなるってのも不親切。
予め解約手続きをしておくこともできず、
結果的に1ヶ月フルで使い切る事も難しいのさ。
月末に必ず解約手続きするってのも無理有るからね。
あと、dアニメストアは、他社VODに比べるとメンテナンス頻度が多いので、
動画が視聴できない時間も多々有るのです。

ドコモ系のサービスなので「dアカウント」も必要。
dアカウント管理なので、入退会にも難が有り。
docomoに限らず、携帯会社のサイトって分かりづらいですよね。

dアニメサイト内で契約管理ができればラクなんですけど・・・
dアカウントロックとか、こうなるとログインするのすら面倒。

決済方法も「ドコモ払い」と「クレジットカード払い」のみなので、
ドコモユーザー以外は、クレジットカード必須だし。
まぁ、この辺はドコモのサービスということで妥協するしか無いかなと。
dアニメストアまとめ
ドコモ系サービスって正直微妙なのですが、dアニメストアは例外。
月額料金もダントツ安く、使い勝手も良い。
なのにアニメ数はトップクラス。
アニメ好きには、dアニメストアは悪く無いサービス。
日本のTVアニメの見放題サービスとしては敵無しであり、
アニメ補強の為に、サブとして契約しても痛く無い月額550円。
無料トライアルも31日間と長いですから。
ただ、アニメが豊富といえど、強いジャンルに偏りがあるので気を付けて。
キッズアニメを見るなら、他のVODサービスが良いし、
世界規模の高品質アニメなら、ディズニープラスも格安で契約できますからね。
4K HDR、サラウンドシステム対応、海外ドラマ、洋画まで見放題はヤバいです。
→【ディズニープラスの評判】ディズニー見放題VODのメリット・デメリット
同じアニメが、他VODサービスに有る場合も、
敢えて「dアニメストア」で再生するって事は無いですね。
システム的なところも、大手VODに比べて劣るので、
「dアニメストア」でしか見れない作品・・・有るならといったところ。
国内テレビ番組は、民放系VODが独占になっちゃってるし、
海外コンテンツは、世界規模のVODには敵わないのです。
→動画配信サービス15社を比較。各社VOD見放題の特徴と違い。
私は、VODサービスを利用するようになって、アニメも見るようになったのですが、
ホント最近のアニメは映像も綺麗で、ストーリーも面白いですね。
そして、ディズニーの凄さも再認識しました。
NetflixもAmazonもAppleもアニメ参入するも、やっぱりディズニーには敵わない。
今では、ピクサー、マーベル、ルーカスフィルム、20世紀フォックス、Hulu、ABC・・・
全てディズニーグループ。アニメだけじゃなく最高峰の映像制作会社なのでした。