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一人一台スマホを持つ時代、いわゆる「テレビ」という機械なんて要らないわけで、
スマホでテレビを見るという選択肢も有ります。
「テレビ」が無くなれば、部屋は広くなり、スマホ視聴できれば、どこでも「テレビ」も持ち運べる。
想像以上に便利になるわけで、今回はその方法について。
「テレビ」に依存する生活ともオサラバさ。
テレビの定義とテレビの仕組み
どうやったらスマホでテレビが見れるのか?の前に、
根本的な話、テレビって何なのか?
テレビが映る仕組みを理解しておいた方が話も早い。
ディスプレイ≒テレビと使われがちですが、
地上波放送を受信して、そのまま見れるのが「テレビ」。
ただ映像出力できる画面は「ディスプレイ」。
主にPC向けに売られているのが「ディスプレイ」であり、
「ディスプレイ」と「テレビ」の違いは、テレビチューナーの有無だけと考えて良い。
ディスプレイ+テレビチューナー≒テレビなのさ。
とうわけで、地上波テレビを見たいなら、
PCディスプレイでも、テレビチューナー(地デジチューナー)を接続すればテレビになる。
外付けの地上デジタルチューナーというやつ。
最近は、Android TV OS内蔵の「スマートテレビ」も増えてますが、
従来の「テレビ」にAndroid機能を付けただけ。TVにAndroid内蔵ってスペック的にも厳しい印象。
正直、Chromecastで代用できますし、Amazon Fire TVのが断然使いやすい。
Appleユーザーなら、Apple TVという選択もある・・・
まぁ、この辺は、持ってる端末に合わせたら良いと思うけど。
→Amazon Fire TV、Google TV(Chromecast)、Apple TVの比較と違い。ストリーミングデバイスの選び方。
専用OSのSTBって、Android TVに比べて処理もスゲー早いですから。
また、テレビチューナーは、あくまでチューナーなので、
地上デジタルを受信する為のアンテナは内蔵していません。
自宅に地デジアンテナ(UHF)が無ければ、そもそも受信できませんので、
いわゆる「テレビ」というのは、家にアンテナが有る前提の機械というわけです。
※CATVや光回線(フレッツ・テレビ)を介して受信する方法も有ります。
壁のアンテナ端子にアンテナケーブルで繋くことで、テレビは受信した映像を出力できる。
というわけで、
スマホに無いのは「アンテナ」と「チューナー」。
この問題をどうクリアするか?考えて行きたいと思います。
ワンセグ・フルセグ
スマホでテレビといえば「ワンセグ」。
車でもお馴染み、移動向け放送波を受信する方法です。
ワンセグは、デジタル放送で登場した、モバイル専用セグメント。
地デジ放送は、1チャンネル13セグメントに分割して配信され、
そのうち12セグメントが家庭用、残りの1セグメントがモバイル用。
ワンセグメントなので「ワンセグ」と呼ばれるわけ。
より高画質な「フルセグ」も登場しましたが、
「ワンセグ」に対しての「フルセグ」という話なので・・・
要は、家庭用の12セグメントで受信できるという事です。
- 1セグメント=ワンセグ→モバイル向け
- 12セグメント=フルセグ→家庭向け
ワンセグ、フルセグ内蔵のスマホも有りますが、
フルセグやワンセグって日本のテレビ放送に対応した日本だけの機能。
日本製スマホ&タブレット&PCは、あんまり売れていないわけで・・・
そこで用意するのが、外付けワンセグ&フルセグチューナー。
ピクセラ製がメジャー、USB接続にてWindows&Mac&Android対応。
iPhone、iPadで使えるフルセグ対応モデルも登場しています。
一概に「フルセグ」が良いというわけではなく、
「フルセグ」対応だから、感度が強くなるというわけでも有りません。
フルセグは高画質≒情報量が多い→より電波強度が必要となります。
電波の受信状態が悪くなると、ほぼ視聴できなくなるわけで「ワンセグ」に切り替えるという方法になる。
「フルセグ」と「ワンセグ」両対応のチューナーが多いのもそういう理由。
フルセグが受信できない場合は、ワンセグに自動的切り替わるやつ。
一方、「ワンセグ」は画質が悪い→少ないデータ量でOKなので、
対応エリアも広くなり、建物内の視聴にも強くなるわけ。
電車、車内、地下、トンネル、ビルの陰、室内・・・移動することも安定しなくなる要因。
実際のところ、モバイル媒体で「フルセグ」の条件を満たすのも難しいと思ってる。
ちなみに、1セグメントで送信できるデータ量は約300Kbpsとのこと。
地上デジタル放送は、1080i(30fps)相当なんで・・・
→動画配信サービスの画質と解像度。SD、フルHD、4K、8K、HDR、Dolby Visonの意味と違い。
フルセグのデータ量で考えても、3Mpbsくらいは必要になるんじゃないかなと。
※ワンセグの解像度はQVGA(320×240 or 320×180)です。
受信するデータ量が増えるということは、処理するスペックも必要となり、消費電力も増える。
これもフルセグの地味なデメリット。
我が家の車はフルセグにも対応してますけど・・・思ったよりも入らない印象。
4chアンテナでこれですからね。
わざわざスマホにワンセグチューナー付けるなら、フルセグ対応のポータブルテレビのが良いんじゃないかと。ポータブルテレビの値段も格安で、画面も大きい。下手にチューナー買うよりも安いので。
タブレットが良いなら、HUAWEI MediaPad M3 Lite 10 WPが最強。
地デジチューナー搭載で防水機能まで付いているし、Androidアプリを使って動画配信サービスも見まくれます。
ブルーレイ、DVDレコーダー、タイムシフトマシン
テレビ番組を録画するのが目的の機械。
DVDレコーダー、BDレコーダー、タイムシフトマシン・・・
録画する先は様々ですが、スマホでも視聴できる録画機が増えています。
Panasonicの「お部屋ジャンプリンク」、TOSHIBAの「レグザリンク・シェア」、
SONYの「ソニールームリンク」、SHARPの「スマホ連携」・・・
名称は違えど、全て同じスマホでリモート視聴できる機能。対応製品も増えています。
- Panasonic:お部屋ジャンプリンク
- TOSHIBA:レグザリンク・シェア
- SONY:ソニールームリンク対応製品
- SHARP:スマートフォン連携について(対象機種、使用アプリ)
最近のブルーレイレコーダーは、
Android TVと同じように、インターネット接続も可能となっており、
自宅のWiFiと専用アプリを使って、スマホに転送するという仕組み。
もちろん、録画機なので録画番組も転送できます。
- SONY:Video & TV SideView:Remote
- TOSHIBA:スマホdeレグザ
- Panasonic:どこでもディーガ
- SHARP:AQUOSリモートプレーヤー
ワンセグやフルセグとの違いは、自宅のテレビ端子で受信するということ。
自宅のアンテナを使うので受信感度は強く、高画質となる。
テレビチューナーが複数内蔵も当たり前なのもメリット、
1台あれば複数台のスマホやPCで同時視聴できます。
ただ、自宅から転送して再生するという点に注意です。
データ転送というわけで、データ通信が必要であり、
データ容量だけでなくデータ通信速度も必要になりますので。
特に、外出時のストリーミング再生は危険ですので・・・
外では録画番組の持ち出しがメインとなるかと。
ネットワークレコーダー(録画番組サーバー)
ブルーレイ録画機のネットワーク機能だけ使いたい。
結局の所、テレビチューナーとネットワークHDD(NAS)さえあれば、
時代遅れのブルーレイも、高額なタイムシフトマシンも要らないよね?
DLNA&DTCP-IP対応のワイヤレスTVチューナー。
DLNA、DTCP-IP、NASとか難しいけど、簡単に使える録画サーバーが・・・Nasneでした。
一時、Nasneは生産終了となってしまいましたが、
それのおかげで似た機能を持つ録画サーバーが多々登場しています。
現行のNASNEはバッファロー製品に生まれ変わっています。
ピクセラ製の「Xit AirBox」や、IODATAの「テレキング」。
最終的に「REC-ON」を選びました。
HDD録画、同時ストリーミング視聴、録画ダウンロードと完璧です。
→nasne代替機として「REC-ON」を購入。「テレキング」との違い、メリット・デメリット。
そもそもの話、大手メーカーのスマホ転送の仕組みを理解すれば、
高額な録画機は不必要となります。
ソニールームリンクとか、レグザリンク・シェアとかとか、
各メーカーで名称は違いますが、要はDLNAやDTCP-IP対応してるって話。
「おうちクラウドDIGA」とかも出ましたけども、結局の所ファイル共有サーバー(NAS)ですからね。
配信側と再生側でDLNAやDTCP-IPに対応していれば、再生アプリ問わず使えるということ。
使いづらいメーカー公式アプリに縛られる必要もありません。
例えば、DiXiMは、様々な端末に対応しており、
スマホアプリ、DIGA、REGZA、AQUOS、SONY BDZ・・・と再生可能。
Android TVアプリにも対応しているので、Chromecast with Google TVでもテレビが見れる様になる。
→新型Chromecast with Google TVとChromecast(第3世代)の違い、歴代クロームキャストとの比較
DiXiMは、Fire TVアプリにも対応しているので、
Amazon Fire TV Stickから、DiXiM Play Fire TV版アプリを使って、録画番組を視聴するなんてこともできるわけ。
→【2025年最新】Amazon Fire TV Stick HD、4K、4K Max、Cubeの違い。Fire TVシリーズ比較。
Fire TVから大画面ディスプレイへ出力する。もぅこうなるとホント「テレビ」は要らないんだな。
ちなみに、Apple TVは「DiXiMアプリ」には未対応です。
→Apple TV HDとApple TV 4Kの違い。Apple TVのメリット・デメリット。
VODサービス(TVer、NHK+)
ほとんどのテレビ番組は、オンラインで配信されているので、
インターネット回線さえあれば、テレビ番組は視聴できますし、
テレビや録画機だけでなく、アンテナやチューナーも不要になるのです。
NHKが映らないスマートテレビなんて売られていますが、要はチューナーレステレビのこと。
テレビを見ないなら、テレビを置かない方が良いというのも事実であり、
テレビが家に無いなら、NHK受信料を払う必要もないのです。
→NHKが映らないテレビを作る方法。チューナーレスAndroid TVを自作するメリット・デメリット。
「見逃し配信」といえばTVerもある。放送終了後から約7日間見放題。
無料で約300番組が視聴できるようになってるから、民放はこれだけでも大丈夫。
スマホ、タブレットだけでなくFire TV、Apple TVやChromecastにも対応、
難点は、CMが多いのと、ストリーミング再生という事。
まぁ、いつも見ているテレビと考えたら、これはデメリットということでは無いかなと。
→無料のTVer(ティーバー)の評判。使って気付いたメリット・デメリット。
NHKでも、NHK総合&Eテレ番組を、オンラインの「NHKプラス」で同時配信&見逃し番組配信スタート。
受信契約者情報だけで、リアルタイムに放送されているNHK番組が見れる。
一部配信されない番組はあるものの、NHK見るのにも既に地デジアンテナも要らないんだな。
TVer以外にも、民放テレビ各社、独自の動画配信サービスを運営中。
日テレは、Hulu。
フジテレビは、FOD。
TBS&テレビ東京は、Paravi。
テレビ朝日は、TELASA。
U-NEXTでは、NHKの見放題プランまで契約できる。
各社VODサービスの配信コンテンツは増え続けており、
過去の名作ドラマやバラエティ番組も見まくれます。
スマホアプリの質も高く、ストリーミングでサクサク視聴可能。
FOD以外は、全て動画ダウンロードに対応。
オフライン環境でも快適に視聴できるようになってますので。
スマホ、PCでテレビ視聴まとめ
スマホでテレビ番組を視聴する方法は様々有りますが、
リアルタイムで視聴することを諦めれば、
その選択肢は増え、難易度も下がる気がしました。
テレビ離れが進むとは言いますが、
報道番組の速報性や信憑性も薄れましたからね。
インターネットの方が情報が早い時代、リアルタイムでテレビを視聴する意味も無くなったのかなと。
録画した番組を貸すってのも過去の話。
わざわざブルーレイ録画機能なんて要らないし、
録画番組をスマホでリモート再生できるといえど、
やはりVODサービスのようには行きません。
動画再生端末もFire TV、Chromecast、Apple TVが格安で高性能。
→Amazon Fire TV、Google TV(Chromecast)、Apple TVの比較と違い。ストリーミングデバイスの選び方。
サクサク視聴したいなら、録画番組の持ち出し。
むしろ、ダウンロード機能さえ有れば良いと思う。
その点、REC-ONは最高、HDD録画機としても優秀でした。
→nasne代替機として「REC-ON」を購入。「テレキング」との違い、メリット・デメリット。
わざわざテレビ買うよりも、私ならiPad。
テレビだけでなく動画配信サービスも視聴できる。
場所も取らず、持ち運べる。車でも視聴できる。完璧。
→車で動画再生するならiPad+格安SIMが最強。カーナビDVDからタブレットへ切り替えた理由。
セルラーモデルはGPS内蔵で、カーナビとしても便利だから。
→車のカーナビではなくiPadでGoogleマップを使う理由。iPadをカーナビ化する方法。
一見便利なような、タイムシフトマシンも、ただのHDDの無駄遣い。
そんなに番組を見る余裕も無いし、過去の番組のほとんどは、オンラインで視聴できることに気づく。
外付けHDDって耐久性も低く、タイムシフトって常時稼働故に、故障リスクも高いわけで。
まぁ、不要な機能を求めて、無駄にお金を使わないように。