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2023年7月12日、Huluとディズニープラスのセットプランが登場しました。
両方個別に契約すると合計2,016円が、
「Hulu Disney+ セットプラン」なら月額1,490円。
一見するとお得なようで落とし穴もある、うまく考えられた絶妙なプラン。
ディズニープラスで、Huluのコンテンツが見放題なら良かったのですけど・・・
それぞれ別のサービスをセット契約するってプランなのですよね。
そして、このプランって、日本のHuluにとっては苦肉の策であり、
Hulu離れが進みそうなプランだとも感じました。
Huluを愛用し続けてきたからそう感じてしまうのか・・・
その理由について、レビューします。
Hulu | Disney+ セットプランとは
まず、Huluとディズニープラスの内容を把握しておかないと、
このセットプランがお得なのか?判断できません。
Huluは月額1,026円、ディズニープラスは月額990円のサービス。
価格帯こそ同じですが、その中身は全く別物であり、配信コンテンツも全く異なります。
ザッと比較しても、日本のHuluが厳しいのが理解できるかと。
Huluは、国内コンテンツがメインであり、複数人の同時利用も不可能、
4K作品も無くなり、ホームシアター対応も諦めてるからね。
Huluとディズニープラスの比較
Hulu | ディズニープラス スタンダードプラン | ディズニープラス プレミアムプラン | |
---|---|---|---|
月額料金 (税込) | 1,026円 | 990円 (年額9,900円) | 1,320円 (年額13,200円) |
ポイント付与 | × | × | × |
見放題作品数 | 10,000本以上 | 非公開 | 非公開 |
主なコンテンツ 配信ブランド | 日本テレビ Huluオリジナル | ディズニー ピクサー マーベル スターウォーズ ナショナルジオグラフィック スター | ディズニー ピクサー マーベル スターウォーズ ナショナルジオグラフィック スター |
同時視聴 | 4人まで | 2人まで | 4人まで |
ダウンロード | ○ | ○ | ○ |
最高画質 | フルHD ※一部 4K | 1080p Full HD | 2160p 4K HDR |
音質 サラウンド | × ※一部5.1ch | 5.1ch | Dolby Atmos |
倍速 | ○ | × | × |
雑誌見放題 | × | × | × |
無料マンガ | × | × | × |
アダルト見放題 | × | × | × |
対応端末 | スマートテレビ パソコン スマートフォン Amazon Fire TV Chromecast Apple TV Blu-rayプレーヤー PlayStation 4/5 Fireタブレット | スマートテレビ パソコン スマートフォン Amazon Fire TV Chromecast Apple TV Xbox One/Series X/S PlayStation 4/5 Fireタブレット | スマートテレビ パソコン スマートフォン Amazon Fire TV Chromecast Apple TV Xbox One/Series X/S PlayStation 4/5 Fireタブレット |
無料期間 | × | × | × |
運営会社 | HJホールディングス 株式会社 | ウォルト・ディズニー ・ジャパン株式会社 | ウォルト・ディズニー ・ジャパン株式会社 |
Huluといえば、動画配信サービスの黒船のようなイメージがありますが、
既に米国Huluは、ディズニーが買収済みであり、
日本のHuluは、日テレ運営へと変わっているのです。
日本のHuluは、もはや米国Huluとは全く関係の無いサービスだということ。
日本のHuluで配信していたような海外ドラマは、
ディズニープラスの「STAR」ブランドで配信されるようになっており、
米国のHulu自体も、既にディズニープラスへ統合することが決定しています。
一方、日本のHuluのコンテンツは、日テレ番組ばかりになっており、
日本でサービス開始した当初のHuluとも全く別のサービスになっているというわけ。
→Huluの評判レビュー。使い続けて気づいたメリット・デメリット。
そして、今回のセットプランは、セットで契約で安くなるプランであり、
海外のHuluのように、ディズニープラスに統合されるわけではありません。
別サービスのまま、2つのサービスを使うということ。
ディズニープラス側から申し込むこともできず、
Huluの専用ページから申し込む必要もあるわけです。
Hulu | Disney+ セットプランの注意点
2つのアカウントが必要
上述したように、ディズニープラスにHuluが統合されるわけでもないので、
片方のアカウントで両方のサービスが使えるものではありません。
利用するには、Huluアカウントとディズニープラスアカウントの両方が必要なのです。
そして、ディズニープラス側から契約することもできず、
セットプランはHulu側からしか契約もできません。
セットプランへ申し込み方法も、まずHuluアカウントを作成し、
Huluとディズニープラスのセットプランを申し込み、
そこからディズニープラスアカウントも作成するという流れです。
お互いのサービスのサービスを別々に使うから、
使うアプリも異なるし、デバイス毎に別々にログインする必要もある。
もちろんアプリの使い勝手も違います。
ディズニープラスとHuluで対応デバイスも違うし、再生スペックも違うから、
システム要件もしっかり確認した方が良いですね。
ディズニープラスは家族4人まで同時利用できるけど、Huluでは同時利用は不可能。
ディズニープラスでは高品質に再生できるけど、Huluは再生スペックも劣ります。
これも上述したとおり、ディズニープラスの方が全体的にシステムも優れています。
アップグレード不可、片方だけ解約も不可能
このセットプランは、最初にHuluのサイトから同時に申し込む必要があるので、
既にどちらかのサービスを契約していた場合は、一旦解約してから申し込む必要があります。
既存ユーザーは、セットプランに切り替えることができないのです。
セットプランを契約後に、どちらかのサービスが不要だと思った場合も、
そのまま片方を解約することはできないので、一旦セットプランを解約することになる。
プランのアップグレードもダウングレードもできないのです。
というわけで、既存ユーザーにとっては、退会→再入会の手間があり、
どちらか要らないなと判断した場合も、退会→再入会しないとダメ。
この作業が非常に面倒であり、
人間の心理として一旦契約したら、そのまま1,500円払い続けるというカラクリ。
得したようで支出は増えて、2つもアカウント作らされて、
2つのサービスに個人情報まで提供しちゃっているのです。
無料では、抵抗のあった個人情報の入力も、自ら契約するなら話は別。
お得に契約できるなら悪くない。たしかに私もそんな気がしてる。危うい。
既存ユーザー向けプランとも言い難いし、
そもそも、一旦解約するなら、片方ずつ契約した方が良い。
同時に両方のコンテンツを見まくることは不可能だし、
結局のところ、セット契約で値段は1.5倍になってますからね。
年額プランがない
ディズニープラスには、年額9,900円という1年契約のプランがありますが、
Huluとディズニープラスのセットプランには、年額プランがありません。
1年間セットプランで契約するとなると、
月額1,490円×12ヶ月で年額17,880円となる。
ディズニープラスの年額9,900円に比べると、価格差1.5倍でも済まないのです。
ディズニープラスの年額プランが安すぎるから、
既に契約している人も多いハズであり、
既にディズニープラスで年契約している人は、セットプランに加入できないってのもある。
Hulu | Disney+ セットプランはお得なのか?
本来は月額2,000円程度のプランが、2つセットで契約すると1,500円になる。
25%OFFで2つのサービスを契約できる、
一見するとお得に感じてしまいますが・・・
もともと月額1,000円で済んでいたことをお忘れなく。
そもそもの話、動画配信サービスって重複して契約するものでも無い。
2つの動画配信サービスを両方併用するって無理ある話。
だったら、見たい方だけ1ヶ月ずつ契約した方がお得なのです。
1,000円→1,500円になっても、我々が使える時間は増えないし、
支出増えて、むしろ時間が減っちゃうのよ。
社会に属する常人が1ヶ月で見れるコンテンツは、
せいぜいドラマ2シリーズくらい。
ディズニープラスは、倍速再生にも未対応って落とし穴も有るから、マジで気をつけるべし。
世界最大手企業のディズニーとAmazonが、倍速対応できないわけも無いハズなのに・・・ね。
→倍速再生できる動画配信サービスまとめ。視聴デバイスによる倍速対応の違い。
サービス提供する企業だって、時間的限界があるのをわかって、
何万本ものコンテンツを1,000円程度の月額料金で見放題させているのです。
レンタルビデオ屋に行って、5本1,000円とかで借りても、
結局、1週間では見切れなかったことを思い出して欲しいのだ。
Hulu | Disney+ セットプランに思うこと
私は、日本でHuluが開始した当初から契約していることもあり、
ちょっと思うことがありましたので、
私が思うところ、ここに遺したいと思います。
まず、ディズニーって世界でトップを突っ走る超大企業であり、
商売根性たくましい企業なのは間違いないということ。
動画配信サービスでも急激にシェアを伸ばしており、
対する日本のHuluは、既に落ち目のサービスだということ。
日本で衰退しているHuluと、なぜこのようなセットプランを開始したのか?
ちょっと疑問に思ったのですよね。
じゃあ、このセットプランは何の為にあるのか?
って言ったら、ディズニープラスを幅広く認知させる為。
テレビユーザーを動画配信サービスに取り込むだけでなく、
Huluユーザーを、ディズニープラスに取り込む為の広告の一つに過ぎないのです。
実際、既存のディズニープラスユーザーにとって、ほぼメリットのないプランですからね。
Huluって動画配信サービスをいち早く日本で提供してきたこともあり、
加入ユーザー数だけでなく、認知度も高いわけです。
いまだに海外ドラマといえばHuluだと思ってる人も居るし、
そのまま雰囲気で、Huluを継続し続けちゃっている人も多いハズ。
そんなHuluユーザーに、ディズニープラスを体験してもらって、
最終的に、ディズニープラスを選択してもらうプランなんじゃないかと。
コンテンツ、再生システム、対応デバイスに対応言語・・・
どれをとっても、Huluはディズニープラスに劣りますからね。
日本のHuluは、日テレ運営、日テレ番組の見放題サービスへ。
Huluオリジナルドラマも日本のドラマしかなくなっちゃってるのが現実。
→【2024年最新】Hulu独占おすすめ海外ドラマと国内ドラマ。HuluプレミアとHuluオリジナルの違い。
使ってみれば、作品の差も感じるハズ。作品数ではなく見たい作品があるかどうか?
Huluで配信していた海外ドラマも、ほぼディズニープラスに移行しちゃってる。
FOXやABCの名作ドラマも、STARブランドで配信してますからね。
しかもそれだけじゃないのが、ディズニープラス。
オリジナル作品や独占作品だらけで、これ全部観れますからね。
今ではHuluの4K対応コンテンツもほとんど無くなり、
ディズニープラスは、4K HDRの対応作品がどんどん増えている。
→動画配信サービスの画質と解像度。SD、フルHD、4K、8K、HDR、Dolby Visonの意味と違い。
Huluは、サラウンドオーディオ作品も無くなり、
ディズニープラスは、最新のオブジェクトオーディオDolby Atmos対応へ。
→動画の音質とサラウンドシステム。5.1ch、7.1ch、Dolby Digital Plus、Dolby Atmos、IMAX Enhancedの意味と違い。
ディズニープラスは多言語対応、キッズコンテンツも豊富、
英語学習で使うべきも、Huluではなくディズニープラスなのよ。
→語学学習おすすめ動画配信サービス。多言語対応、英英字幕、英語再生機能の違い。
日テレのニュース番組でも、Huluセットプラン開始!って、
大体的に報道してるけど、Hulu(日テレ)にとっては諸刃のプランなんじゃないかなと。
このプランがいつまでも続く保証もないし、
個人的には、キャンペーン的なな一時プランだとも思っています。
Hulu | Disney+ セットプランまとめ
両方のサービスが欠かせない人には、
Hulu Disney+ セットプランが間違いなくお得ですけど、
ほんとに両方必要かどうか?は、よく考えた方が良いですね。
どちらかというと、Huluセットで月額1,490円より、
ディズニープラス単体で、月額980円の方が圧倒的にコスパが高い。
ディズニープラスには、年額9,900円の年間プランもありますから、
必要な時だけHuluを契約した方が、圧倒的に安上がりなのも事実です。
思ってる以上に、我々の生活に余裕も無いのも現実。
どちらかにしたいと思うハズであり、
このプランが続くほどに、そういう人は増えてくると思う。
そもそも、国内の民放番組ならTVerで見逃し配信もしまくり、
わざわざHulu契約しなくても・・・って思ってしまうのです。
最新の見逃しは、無料のTVerでも見れちゃうから、
過去の日テレドラマで、見たいドラマ・・・ありますかね?
→無料のTVer(ティーバー)の評判。使って気付いたメリット・デメリット。
恐らくNetflixやU-NEXTに対抗する為のセットプランかと思われますが・・・
NetflixやU-NEXTは、単体でディズニープラスと戦えますからね。
Netflixは、高品質なオリジナル作品だらけ。
動画配信サービスで主たるコンテンツ「ドラマ」作品の質はNo.1。
オリジナルドラマで伸びたサービスといっても過言ではない。
エミー賞も受賞しまくりで、世界的な韓流ブームも作ったのもNetflix。
人気の韓国ドラマも独占配信しまくりなのです。
→【2024年最新】人気韓国ドラマおすすめランキング。視聴率と評価が高い韓流作品を厳選!
U-NEXTは、海外ドラマのHBOも独占しているし、
Paraviも統合しちゃって、TBSとテレビ東京も見放題。
NHK、SPOTV NOW、そして電子書籍までも、これ一つで済むから凄い。
→U-NEXTの評判レビュー。使い続けて気づいたメリット・デメリット。
そして、アニメで圧倒的な人気を誇るのが「DMMプレミアム」。
月額550円で19万本以上の作品が見放題であり、
しかもアダルト「FANZA TV」まで見放題ってコスパ高過ぎる。
→アダルト込み月額550円「DMMプレミアム」評判レビュー。DMM TVとFANZA TVの違い。
アダルト見放題サービスと比較しても、そのコスパはずば抜けてるし、
NetflixもDisneyもAmazonもAppleも、アダルトは見れないのです。
→アダルト動画の見放題サービス徹底比較。おすすめAVサブスクVODまとめ。
いずれにせよ、動画配信サービスは重複契約しないこと。
結局、見るのは一つのサービスに限られるし、あれもこれも見る余裕もない。
あんまり使ってないなと思ったら、すぐ解約手続きをする。
見たい作品を探し始めたら、それが解約のサイン。
見たい作品があるサービスに切り替えるべきですね。
Netflix、U-NEXT、Amazonプライムビデオ・・・
他サービスでしか視聴できない面白い作品はたくさん有るのです。
→【2024年最新】動画配信サービス15社を比較。各社VOD見放題の特徴と違い。
いずれも解約方法は分かりやすい。
オンラインだけで、簡単に解約手続きもできますからね。
解約手続きしても、料金払った期間は使い続けられます。
契約してすぐ解約手続きしてしまえば、1ヶ月できっちり解約できるから、
不要なサブスクは即解約した方が良いですね。